橋本順一の哲学

芸術、科学、哲学、政治、経済、健康、恋愛、娯楽など、様々な分野において、思いついたことを綴る「ひらめきエッセイ」です。

天才とは1%の他力本願と99%の自助努力である

 苦しみや悲しみは、早い話、「他人からの協力拒否」だといえます。

 異性にフラれるのだって、「相手の性的な魅力を借りて先へ進みたい、成長したい」という動機に基づいて、「あなたの力を貸してほしい」と要請したのに断られてしまった、ということなのだから、それはやはり「協力拒否」をされてしまったんですね。

 入試や面接で落とされるのも、営業して断られるのも、すべては「相手からの協力拒否」という一点に集約できます。

 苦しみや悲しみというのは、その一語に尽きるのです。

 そうであるなら、どう対処すればいいかについても、判ってきます。

 感謝してしまえばいいのです!

 なぜなら、相手が協力してくれないということは、自分一人の力で成長する訓練をさせてもらえることを意味するわけですからね。こんな有り難いこともないでしょう。

 もしかしたら、拒否されるってのは、人間にとって最大の幸福なのかもしれません。一人で出来るなら、それに越したことはないですよね。

 究極のマイペースをやらせてもらえるんです。

 素晴らしいではありませんか!

 受け入れてもらって幸せ、拒否されて幸せ。どっちみち、人は幸せなのであります。

 では、それを踏まえ、再びエジソンの名台詞について分析してみましょう。

 例の「天才とは、1%の閃きと99%の努力である」という言葉の中には、苦しみの本質が見え隠れしてしています。

 どういうことかといいますとね、苦しみの実体は「他人からの協力拒否」だとされましたよね、私の見解ではね。

 人は誰でも自分の想い描いているシナリオがあって、その実現に向けて他人に協力を要請する場面って人生においては多くあるわけだけれど、大抵、断られちゃうんですよね。

 エジソンはその苦しさを、「99%の努力」という言葉に表したのでした。それは、自分の発明事業を進めていくうえで他者からの協力はほぼゼロだ、と言っているに等しいのです。

 協力を授けてくれたのは、天から啓示された僅かなインスピレーションだけだ、と言いたかったんですね、エジソンはね。

 では、この原理を例の名言に当てはめてみましょう。すると、次のようなかたちになると思われます。

 

 「天才とは、1%の他力本願と99%の自助努力である」

 

 これですよ。しかも、「他力本願」の中身は、「神頼み」ってわけです!

 まあ、もし神から与えられた啓示だけであっさり成功できちゃったら不公平だから、鋭い閃きとか才能が、それ自体としてはブランドにならないのも、むしろ当然のことでありましょう。

 本人の手柄じゃないのですから。

 いってみりゃ、神様の手柄でしかありません。

 ゆえに、99%の自助努力が必要になってくるのです。公平であるために。

 エジソンの嘆きがどうあれ、成功するためには、幸せになるためには、実績という名のブランドを構築し、世間からの信頼を勝ち取るべきなのです。つまり、自助努力がすべて、ってことなのであります。