橋本順一の哲学

芸術、科学、哲学、政治、経済、健康、恋愛、娯楽など、様々な分野において、思いついたことを綴る「ひらめきエッセイ」です。

向上心の源

 努力せずに自尊心を満たせるならそれに越したことはない、と思っている人は、残念ながら、たくさんいるんじゃないでしょうか。

 でも、逆なんですよね。努力するに越したことはない、が正解です。

 努力してもしなくてもどっちでもいいという場合、したほうがいい、ってことですよね。

 ところが、多くの人は、努力をするのは損だ、と信じています。しないに越したことはない、と思い込んでいます。努力せずに金を稼げれば幸せ、努力せずに女を抱ければ幸せと、そう誤解している人が、結構います。

 それゆえ、目の前にレベルの高い人が現れると、イヤ~な気持ちになるんじゃないでしょうか。考えてみれば当たり前でしょう。努力せずに自分がナンバーワンであり続けることを望んでいる人は、自分より優れた人が現れただけで、その願いは打ち砕かれるわけですからね。嫉妬とは、そういうことです。

 その苦しみから解放されるためには、2つの方法を取り得ると思われます。

 一つは、自分も努力してレベルを上げることです。

 そしてもう一つが、相手を攻撃し、引き摺り下ろすこと。多くの人は後者の世界に逃げ込みます。なぜなら、そっちのほうがラクだからです。

 したがって、嫉妬からエネルギーが生まれることはない、との結論になるでありましょう。

 怒りがエネルギーに変わることはあっても、嫉妬がエネルギーに変わることは絶対にないのですね。

 一方、同じく自尊心を満たしたいと願いつつ、それを努力によって実現させよう、との覚悟があるなら、たとえ自分よりハイレベルな相手が出てきても、嫉妬なんてしなくて済むんです。

 そういう人の中には、少しも理不尽さがありませんから。

 嫉妬深い人というのは、理不尽なんですよ。努力したくないくせに、ナンバーワンでいたがるんですからね。虫が良すぎるともいえます。絶対にそこからエネルギーが湧いてくるなどということはありません。

 別の土台が必要なのです。

 「努力によって自尊心を満たしたい」という前向きな気持ち、それを「向上心」といいます。エネルギーは、向上心から生まれるものなのです。

 現状維持からは生まれませーん。

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