橋本順一の哲学

芸術、科学、哲学、政治、経済、健康、恋愛、娯楽など、様々な分野において、思いついたことを綴る「ひらめきエッセイ」です。

個性と若さの関係

 老化や死とは、エントロピー*1の増大そのものだといえます。

 歳を取ると、美人も不美人も大差ありません。そして、死んだ後は、火葬場で焼かれ、ただの骨になります。こうなったら、美人も不美人も、美男も醜男も、日本人も外国人も、男も女も、それほど違いはなくなります。

 つまり、エントロピーの増大とは、個性の喪失と同じことなのです。

 

 老いること、そして死ぬことは、個性がなくなることを意味しているのです。

 

 人類が誕生してから500万年経つといわれていますけれど、その長い歴史の中で、いままで一体どれだけの人が生まれ、そして死んでいったことでしょう。それこそ天文学的な数の死者たちが存在しているのです。

 それに比べ、いま現役の生者は、たったの72億人しかいません。

 累計した死者の総数と生者の総数とでは、遥かに、死者のほうが多いわけです。

 つまり、「生」は稀少であり、個性的なものであると考えておいてください。

 「死」などありふれているのですよ。個性なんかありません。

 

 いまを精一杯生きることこそが、人間にとって最高の輝きだといえましょう。

 

 生きる輝きや若さの輝きは、豊かな個性から生まれてくるのです。人間、生きていると、どうしても歳を取っていくけれど、個性の喪失だけはなんとか免れるなら、若さや美しさを維持できるでありましょう。

 具体的なやり方としては、脳を若く保つということです。ニューロン*2の総数はどうしても減ります。でも、常日頃、頭を使うことで、シナプス*3の総数を増やすことができます。

 シナプスは、失われたニューロンの働きを補います。それを増やせるかどうかは、その人がどれだけ努力しているかによって個人差が出てきます。

 頭の中は、人それぞれです。シナプスをたくさん持っている人は、個性的なのであり、そのぶん若々しさを保っていることでしょう。そして、趣味も、言動も、考え方も、すべて個性的なものなのです。

 

 魅力的な人とは、そういう人のことを指すのだと考えておけばよいでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*1:秩序がまだ整っておらず、混沌とした状態をいいます。

*2:脳の神経細胞のことです。出生時には約140億個あるものの、毎日およそ10万個のペースで数が減少していきます。

*3:ニューロンニューロンの間の繋ぎ目のことです。

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