橋本順一の哲学

芸術、科学、哲学、政治、経済、健康、恋愛、娯楽など、様々な分野において、思いついたことを綴る「ひらめきエッセイ」です。

最新の遺伝子

 「子孫」とは何でしょうか?

 それは、「先祖代々に亘り蓄積されてきた心の傷が最後に辿り着く集積所」であります。

 どういうことかといいますとね、こういうことです。

 親は子を産みます。子は孫を産みます。産まれた彼らは親となり、また子を産みます。

 そういうふうにして、「ヒト」という種は存続していきます。

 したがって、自分がまだ「子」である(親になっていない)場合は、自分が最新の遺伝子を備えた個体であることになります。自分が「ヒト」として最新バージョンである、というわけですね。

 自分のDNAの中には、先祖から受け継いだ様々な情報がインプットされています。

 良い情報もあれば、悪いものもあります。

 その悪い方の情報に、「心の傷」も含まれています。

 それは、他人から言われたことや、やられたことに基づいています。

 歴代のご先祖様ひとりひとりが、個々の人生において、少しずつ心に傷を負ってきて、代を経るごとにそれが膨らんで、蓄積してきた結果、出来たものなのです。

 そして、それをうまく解消し、前向きな気持ちを取り戻して先へ進むべき責任は、当人にあるのに、自分の代で片付けずに次世代に丸投げする親がいたのです。というより、むしろそういう親ばかりだったのでしょう。

 親が親なら、子も子です。心のレベルは、大抵、親子間で似通ったものになります。

 それが子々孫々と受け継がれていき、いまこうして自分がここにいるのです。

 したがって、先祖が心の貧しい人だったなら、自分もスタート時点においては心が貧しいのであります。

 もし途中の時代で❝〇〇家中興の祖❞みたいな努力家のご先祖様が登場して、心の傷をきれいさっぱりと失くしてくれたなら、豊かな状態でそれがまた引き継がれるのだけれど、引き継がれたかどうかは、自分自身や、親や、そのまた親を観察していればすぐに判ります。

 自分の心が残念ながらそれほど豊かでない人は、自助努力によって、心のレベルを高めるべきなのです。

 ハンディキャップを跳ね除け、困難に立ち向かう人だけが、心を豊かにできるのであります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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