橋本順一の哲学

芸術、科学、哲学、政治、経済、健康、恋愛、娯楽など、様々な分野において、思いついたことを綴る「ひらめきエッセイ」です。

美文の活かし方

 作家やライターの方が、「どうだ、この表現!」とばかりに、得意げに書いて渡した原稿が、編集者によって呆気なくボツにされてしまう、ということが時々あるのだそうです。

 本人は、工夫を凝らした美文を書き上げたつもりでいても、他人からみるとそうではないため、訂正させられてしまう・・・。どうやら本人はそう思っているようです。美文は人を不愉快にさせるんだ、と。

 

 しかし、問題はそこにあるのではない、と私は考えます。

 

 美文そのものがいけないのではなく、それを用いるに値しない平凡なテーマやメッセージがいけない、ということです。

 要するに、美文の持っている重みに、テーマがついていけてないのです。薄っぺらなテーマの物語やエッセイに美文を使ってしまうから、痛々しくなってしまうのです。

 

 作者の発信するメッセージやテーマが、深み・重みを備えていれば、美文を用いても力負けしないので、バランスが取れ、いい文章になるのだと思います。

 

 なんでもかんでも美文のせいにするのはよくありません。

 

  バランスを取ることが、大切なのです。