橋本順一の哲学

芸術、科学、哲学、政治、経済、健康、恋愛、娯楽など、様々な分野において、思いついたことを綴る「ひらめきエッセイ」です。

終わった話

 「過去を蒸し返しても仕方がない」。

 これは、自然の法則だといえましょう。

 たとえば、三国志における蜀のヒーローたちは、漢王朝の再興を夢見て戦い続けたのだけれど、結局、その望みは叶いませんでした。なぜかというと、おそらく、漢朝をいまさら復興してみたところで時代の流れに合うような社会の仕組みは作れなかったからでありましょう。

 その時その時における最適システムみたいなものって、あるのだと思います。

 そういった条件に合わないものは、消えてゆくものなんだ、という気がします。

 だから、仮に、ソ連をもう一度復活させるとか、ローマ帝国徳川幕府自民党単独政権などなど、別になんでもいいんだけれど、そうした古いシステムをもう一度作ろうとすることは、同じ過ちの繰り返しにしかならないでしょう。

 過去に解散した音楽バンドが、たまに話題集めのためか再結成されることもあるけれど、必ずそれって一時的でしかありませんよね。

 もう、そういうものなんだと思います。

 私も、昔住んでいた街のことを思い返し、その頃に、そしてその街に、もう一度戻ってやり直したい、と思うこともあったし、また、昔やっていた仕事が懐かしく感じられるときもありました。その頃というのは、そう思えるほど眩しい時期でもありました。

 でも、それはもう、過去のことなのであり、終わった話なのです。

 過去を蒸し返しても意味がありません。

 その世界に止まらせない、目に見えない力が働いて、新しい世界へと私を移らせたのでありましょう。

 それが、「流れ」なのです。

 過去を蒸し返すことは、「流れ」に逆らうことになってしまいます。

 「流れ」には従うほうが賢明なのであります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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