橋本順一の哲学

芸術、科学、哲学、政治、経済、健康、恋愛、娯楽など、様々な分野において、思いついたことを綴る「ひらめきエッセイ」です。

仮想実験(募金編)

 募金の仮想実験*1をしてみたいと思います。

 1億円をタダで集める試みです。

 2つの方法があるとしましょう。

 

 ➀ 1人あたり1円の寄附を求めて、寄贈者数が1億人に達するまで頼んで回る。

 ➁ たった1人の1億円を寄贈してくれる人が見つかるまで探し続ける。

 

 さて、この2つのうち、どちらのトライアルがより早く1億円を入手できる方法たりうるか、というのが、ここでの実験なわけです。

 まあ、どっちも現実味が無いといえばそれまでですけれど、思考実験ですんでね、もうしばしの間お付き合いいただきたいと思います。

 それで、結論についてなんですけれど、おそらく、①のほうが早いと考えられます。

 なぜなら、お金の性質からすれば、そう見做すのが妥当だからです。

 お金というのは、ちょっとずつ堅実に集めていく引き寄せ方が適しています。そうした引力は、エネルギーに喩えるなら、「万有引力」のようなものです。力は弱いのだけれど、広く浅く、対象範囲をカバーします。

 狭く深く、じゃないんですよね。「電磁力」みたいな強い力とは違うんです。個人的な魅力で一気に引き寄せるものではないんですよ。

 だから➁の方法では無理なのですね。

 たとえ自分がどんなに魅力的な人間だったとしても、個人の魅力(個性)だけで1億円をもらうことは不可能なのです。

 若い美人がお色気作戦でお願いしても、金額が金額なだけに、無理でしょう。

 10万円や20万円くらいならともかく、1億円をタダでくれる人は絶対にいません。

 お金は、❝電磁力❞には反応しません。反応するのは、❝万有引力❞、すなわち手堅さだけなのです。

 だからこそ、募金集めにおいては、①の方法を取るべきなのであります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*1:頭の中だけで行う実験のことです。