橋本順一の哲学

芸術、科学、哲学、政治、経済、健康、恋愛、娯楽など、様々な分野において、思いついたことを綴る「ひらめきエッセイ」です。

禍福はあざなえる縄の如し

 いくら食べることが好きだといっても、人はずっと食べ続けるわけにはいきません。

 いくら寝ることが好きだといっても、人はずっと眠り続けるわけにはいきません。

 いくら女を好きだといっても、男はずっと女を抱き続けるわけにはいきません。

 

 このように、好きなこと、幸せ、快感というものは、ずっとは続かないようになっているのです。

 連続的ではなく、断続的なんですね。

 これすなわち、「禍福はあざなえる縄の如し」原則であり、万物流転原則の本質を物語っているのであります。

 つまり、変化することが大切である、というわけですね。

 苦しみや試練、逆境が、なぜ自分に降りかかってくるのか、ということについての答えは、まさにそれなのであります。

 ずっと快楽や幸せが続くことは原理的に不可能なのであって、だからこそ、苦難や逆境がやってくるのです。

 とはいえ、苦難や逆境だって、ずっとそのままじゃいられないわけだから、いずれどこかへ消え去るようになっているんですね。

 

 状況というのは、常に変わるのであります。

 

 昼の次には夜が来て、夜の次には昼が来る。昼が来るためには、一旦、夜になっておく必要があるし、夜が来るためには、一旦、昼になっておく必要がある。

 だから、どっちも永久には続かず、途中でチェンジするようになっているんですよ。

 幸せと苦しみ、快・不快についてもメカニズムは同じです。

 幸せになるためには、一旦、苦しみを経験しておかなければならないし、苦しみの前には幸せが訪れるようになっているのです。

 どうしても、両方が来ちゃうような仕組みになっているのであります。

 クロールで泳ぎながら息継ぎをしているようなもんなんですよ。息継ぎばかりでも駄目だし、潜水ばかりでも駄目。

 そもそも、呼吸というものがそういうもんですよね。吸ってばかりでもダメだし、吐いてばかりでもダメです。

 吸いっぱなし、吐きっぱなし、どっちもダメなように出来ているのですね。

 これすなわち、変化こそが私たちの生きる道である、と物語っていることになるわけですよ。

 したがって、苦しみや逆境が来たからといって、いちいち傷つかなくてもいいのであります。

 ピリピリしていたところで、来ちゃうもんは来ちゃうんだから仕方がないの。

 そのうちなんとかなるの。

 

 どうってことないんですよ!