橋本順一の哲学

芸術、科学、哲学、政治、経済、健康、恋愛、娯楽など、様々な分野において、思いついたことを綴る「ひらめきエッセイ」です。

損切り

 株を買った人は、その値が下がり始めた場合、「損切り」を早めに行うべきだとされています。つまり、大きな損失に膨れ上がる前に売抜けるのが望ましい、ということです。

 なぜそうしないといけないかというと、株の値動きというのは本人の努力とは無関係だからです。

 「努力なき世界」のルールは、そのように非情なものなのです。

 単に株を保有してさえいれば一旦下がり始めてもまた値上がりしてくれる・・・・・・そんな甘いものではありません。

 「果報は寝て待て」というけれど、ただ寝ているだけなら、そのうち値下がりしていき、損をするのがオチなのです。

 株についてできる限り研究し、上昇株を値上がり前に買い、思いとは裏腹に値下がりし始めたなら、潔く売る。

 それくらいの覚悟がないと、儲けさせてもらえない世界なのです。

 「一夜にして成功するには10年かかる」という言葉があります。

 それは、リターンとリスクについて説いた格言なのだけれど、株の世界もそれと同様だと思います。

 ラクして稼ぐには、それなりのリスクを背負わなければならないのです。

 では、なぜ、そのようなバランスがそこに組み込まれているのでしょうか?

 

 それは、この世が有限体だからです。

 

 枠はもう、決まっています。

 その限られた枠の中で、株を買い、得をする人と損をする人とが出てきます。

 限界のある中での勝負なので、当然、誰かが笑えば誰かが泣くことになります。

 全員がラクして儲けられる世界ではないんです。

 また、永久に値上がりし続ける株は存在しません。必ずどこかで頭打ちとなります。

 それが、有限体における勝負のルールなのです。

 

 さて、ところで、女性を口説くことにおいても、同じ理屈が当て嵌まるように思われます。

 それも株と同様に、有限体の中での営みなので、やはりラクして成功することはできません。

 ただし、株と違うのは、「努力ある世界」だという点においてです。

 男のフェロモンは、努力してさえいれば、(理論上は)ずっと上昇し続けるのであって、損切りなど必要ありません。

 つまり、死ぬまでモテ続けることが可能なのです。

 エネルギーを(世のため人のため)たくさん費やしたのなら、モテ続けたとしてもバランスが取れているからです。

 尻込みなどしなくていいんです。

 思いっきり頑張れば、悔いなど残らないでありましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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