橋本順一の哲学

芸術、科学、哲学、政治、経済、健康、恋愛、娯楽など、様々な分野において、思いついたことを綴る「ひらめきエッセイ」です。

労働と感謝と安月給

 「労働モデル」は、残念なことに、「豊かさのモデル」たりえません。

 どんなに汗水たらして働いても、辛さや疲労に耐えながら頑張りぬいても、あろうことか、感謝されません。

 資本主義社会においては、ほとんどの人は労働者です。

 世の親御さんたちは家族を養うため、上司や経営者からのモラハラ・パワハラ・セクハラにも負けず、お客やクライアントからの理不尽なクレームにもめげず、日々、真面目に、働いています。一日の大半を会社のために捧げ、一生懸命、貢献しています。

 でも、その割に、感謝されないんですよね。

 いくら労働しても、感謝してもらえるとは限らないんです。

 まさに、それこそが、「労働モデル」では豊かになれないことの理由なのであります。

 すべては、「感謝されない」という点に集約できるのです。

 これがもし、感謝されているのであれば、もっとお給料だって貰えている筈なんですよ。少なくとも、安月給だなんてことは、ありえません。

 でも、(私もそうだったけれど)安月給でしょう?

 多くの人は、高給取りでもなければ億万長者でもありませんよね。

 それはなぜかといったら、先述したように、(意外にも)感謝されないからなのですよ。

 もちろん、我々は(自営の場合を除き)雇っていただく立場の人間だから、お仕事をさせていただけること自体、有り難いことですし、なかには立派な経営者の方もいらっしゃって、感謝もしてくださるということも、稀にあるので、一概には雇い主側だけが悪いともいえません。

  ただ、多くの場合は、やはり労働ではなかなか感謝されるレベルまでいかないのが、実情でしょう。

 じゃあ、なぜ、労働しても感謝してもらえないのでしょうか?

 それは、雇い主は労働していないからです。

 自分が労働者じゃないがゆえに、労働者の気持ち・辛さ・大変さが、判らないんですね。

 マリー・アントワネット*1が、「食事にありつけないのなら、お菓子を食べればいい」とKY発言したのと、同じような理屈でありましょう。

 経験していないと、その人の立場がどのようなものであるかが判らず、共感もできない。ゆえに、資本家は、労働者の気持ちに疎く、

 「お前らは朝から晩まで安月給で扱き使われて当然なんだ。当然のことに感謝する云われはない。」

 ・・・ぐらいのスタンスに立っているのでしょう。

 だから、感謝もしないし、給料も弾まない、とまあ、こういうわけですね。

 じゃあ、なんとかして感謝させることはできないかと、あれこれ仕向けてみても、無駄だからやめておいたほうがよろしい。

 原理的に、「労働モデル」は感謝されるモデルではないからです。

 豊かになるモデルは、そうじゃなく、感謝うんぬんを超越した、別次元にこそあるのであります。

 

 それについては、別記事にて、改めて後述することにいたします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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*1:18世紀のフランス王妃。革命により落命し、薄命に終わったのでした。夫はルイ16世。