橋本順一の哲学

芸術、科学、哲学、政治、経済、健康、恋愛、娯楽など、様々な分野において、思いついたことを綴る「ひらめきエッセイ」です。

ウェブ的読書論

 本を読むことは、読者に体系的な知識をもたらしてくれます。

 最初は独立した個々の「点」でしかないかもしれないけれど、やがてその個数が増え、各点からエッセンスがそれぞれ滲み出てくるようになると、今度は互いに連結し始め、「点」から「線」へと変わります。

 そして、「線」がたくさん増えてくると、今度は「線」と「線」を格子状にクロスハッチングさせ、その密度をどんどん濃くさせていき、やがて、編み物のような、織物のような、「面」を作り上げます。

 つまり、「ウェブ」の出来上がり、というわけですね。

 アナログ的な読書という行為こそが、皮肉なことに、いちばん「ウェブ」に近いといえるのです。

 逆に、パソコンやスマートフォンでネット検索した知識は、「点」どまりであることがほとんどであり、「面」はおろか、「線」にすらなりにくかったりします。

 「ウェブ」には程遠いといわざるをえないでしょう。

 「ウェブ」なのにね。

 でも、豊富な読書量に基づく、個々に繋がり合った知識があれば、それは「ウェブ」的性質を帯びてきます。

 頭の中に、ちゃんと「面」が出来上がっていることになります。

 

 アナログ的な読書によって培われた体系的知識こそが、オーガニックな「ウェブ」たりうるのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

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