橋本順一の哲学

芸術、科学、哲学、政治、経済、健康、恋愛、娯楽など、様々な分野において、思いついたことを綴る「ひらめきエッセイ」です。

表現する人間はパワーをつければいい

 日本人は元来、農耕民族なので、豊かさというものをあまり口うるさくは希求しません。

 そんなことをせずとも秋になれば収穫でき、一応、食べていけるからです。

 暮しには困りません。

 それゆえ、宗教や思想、哲学なんか要らないし、発明・発見も芸術もなんにも必要ない・・・そういうふうな民族になってしまっている感があります。

 そんなことよりもまずは生活の安泰が第一で、村社会の秩序を守ることが最優先となるから、横並び、集団行動、以心伝心といった性質が、体の中、いや、DNAにまで染み付いています。

 それゆえ、部外者や新思想を受け入れないし、個人のパフォーマンスを嫌う。

 表現者のことが煙ったいんですね。

 自分は表現することから逃げているのに、表現する人を軽視している。

 その割には外圧に弱く、舶来物はすぐに受け入れてしまう。

 要するに、自前の価値判断に自信が持てないため、長い物に巻かれやすい、ってだけの話であるような気がします。

 そうだとすると、立場を変えてみるなら、表現する人間は、パワーをつければいい、ということになるでありましょう。

 パワーで圧倒すれば、たとえ言いたいことが伝わらなかったり、理解されなかったりしたとしても、相手は長い物に巻かれるわけだから、こちらの望み通りの展開へもっていけるでしょう。

 有無をいわせない作戦ですね。

 どうせ論理も言葉も伝わらないのなら、心を直接、揺さぶるしかありますまい!