橋本順一の哲学

芸術、科学、哲学、政治、経済、健康、恋愛、娯楽など、様々な分野において、思いついたことを綴る「ひらめきエッセイ」です。

連帯期間

 年輩男性は、長年連れ添ってきた妻に先立たれると、かなりのショックを受けます。

 なかには、鬱になってしまったり、後追い自殺を考えるようになってしまったりする人もいます。

 一方、女性は、夫に先立たれてもそれほど落ち込んだりしません。

 これは統計データからも明らかな事実となっています。

 では、こうした男女間にある温度差は、一体、何に基づいているのでしょうか?

 それについては、「連帯期間」という概念で説明できると思います。

 女性は、少女期から既に「連帯期間」が開始しています。そして、それが継続するのは、およそ25~30年間くらいだと考えられます。

 その期間中に、女性は、異性である男性と連帯することで短所を補い、成長していくことができます。

 ただし、ずっとそうしていなきゃならないわけではなく、更年期を迎える頃の40歳前後でその期間は終了し、以後は、子供や友人などの、別のパートナーと付き合っていけば足ります。「連帯」と呼べるほどの親密な付き合いである必要は必ずしもありません。

 

 或る意味、女性は、40歳(更年期)以後においては、❝強い人❞でいられるのです。

 

 孤独に強いんですよ。「連帯」せずとも十分に生きてゆける。

 それゆえ、長年連れ添った旦那に先立たれても、わりと平気でいられるのですね。

 もちろん、当初はそれなりに落ち込んだりもするでしょうけれど、すぐに立ち直ることができるんですよ、女性ってのはね。

 なぜ、女はこうも強いのでしょうか?

 それは、アラフォー期に入って、「特化されていた自分」から「特化されていない自分」に生まれ変わったからです。

 特化されていないがゆえに、長所も無い代わりに短所も無い、という状態でいられるんですね。

 良い意味で「ニュートラル」なのです。

 「半人前」度が低いので、「連帯義務」も課せられていません。

 逆にいえば、その年代の女性は、「連帯」せずとも「一人前」である、ということになります。

 「一人前」だからこそ、孤独に強いのであり、亭主に先立たれようが何しようが、一人で生きていけるのであります。

 ところが、男はこうはいかないんですよ。

 男の「連帯期間」は、開始時期こそ女性より遅いけれど、たとえば20歳あたりからその期間がスタートしたなら、それは一生続いてゆきます。

 そして、死ぬまで「連帯義務」からは解放させてもらえません。

 それが男の人生なのです。

 すなわち、男は生涯、「半人前」であり続ける、ということなのですよ!

 終生、❝弱い人❞のままなんです。

 だから、「連帯」しないと強くなれない。

 女と寄り添わない限り「一人前」でいられない。

 だからこそ、妻に先立たれると、男は大きなショックを受け、絶望し、どうしていいかわからぬ状況に陥ってしまうのです。

 これはもう、性差だから仕方ありません。

 女は「連帯」せずとも強いけれど、男は「連帯」しないと弱い。

 女はただそれ自体として「一人前」であるけれど、男は「連帯」させてもらえない限り、「半人前」のまま。

 

 男は所詮、死ぬまで努力を要求され続ける生き物なのです。

 

 望むところです!

 

 女性はときに特化されない自分自身を悲しんだりもするけれど、男は、人生において特化されない時期など、もともと無い。

 一生、特化されたまま、そして偏ったままであり、ずっと「男」をやっていられるのです。

 

 女も幸せかもしれないけれど、男もやはり、幸せなのです。

 

 どちらも差はありません。

 

 

 どうせ、どっちも「一長一短」あるわけですから。

 

 

 

 

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