橋本順一の哲学

芸術、科学、哲学、政治、経済、健康、恋愛、娯楽など、様々な分野において、思いついたことを綴る「ひらめきエッセイ」です。

捨象力

 銀行とかクレジット会社が信用する人というのは、「借りる➔返す➔借りる➔返す」ということを何度も重ねてきたタイプの人です。

 つまり、返済実績のある人、というわけですね。

 銀行は、そういう人であるなら、信じるし、安心してお金を貸します。

 ところが、まだ借りたことも返したこともない人には、怖くて、貸せません。

 実力が未知数だから、信用できないのですね。

 さて、ところでね、この返済実績という理屈は、人生における幸福や成功、豊かさに対しても、同様に求められるように思われます。

 どういうことかといいますとね。人生において常に、「得る➔捨てる➔得る➔捨てる」ということを繰り返す人ってのは、他人からも、そして神様からも、信用されるんじゃなかろうか、ということなのです。

 なぜかというと、おそらく、捨てる勇気を買ってもらえるからだと思います。

 得たものを捨てるということは、言い換えると、「神様から借りた実益を返上すること」だといってよいでしょう。

 それゆえ、頻繁にそういうことを繰り返す人は、返済実績のある人物だと評価され、幸福・成功・豊かさを与えてもらえやすくなるのです。

 万物は流転します。

 人が生きるということは、その流れに時間的に乗っかることなのだけれど、乗り方については、各人各様のものがあります。

 うまい人は、「得る➔捨てる」のペースが速いのであり、逆に、下手な人はそのペースが遅い・・・というより、むしろ得るばかりで一向に捨てようとしないのですね。

 溜め込むばかりで何一つ捨てようとしない人は、新しいものの受け入れを拒否し、ひいては万物流転原則さえも停滞させる腹積もりだと見做されてしまうので、神様から苦しみや困難ばかり与えられてしまうのです。

 万物流転原則は、一定の速度で進行していきます。ゆえに、何一つ捨てずにいるなら、その人はいつまでもグズグズして周囲の足を引っ張っているに等しいことになってしまいます。

 とんだ足手纏いなのですね。

 邪魔でしょうがない。

 だから、置いてけぼりを喰らわされてしまうのです。

 周辺環境の動きに追いつくには、いま大事に握りしめているものを捨て去る必要があるのであって、そうすることでのみ、適正速度で時間の流れに乗っかることができるのであります。

 

 捨てればいいんです。

 

 思い切って捨ててみると、意外に未練を断ち切るのは簡単なことだと気付く筈です。

 諦めも肝腎なのですね。

 諦める勇気、捨てる勇気のある人は、神様受けの良い人間だといえるのであり、そうであるがゆえに、成功・幸福・豊かさにも恵まれるのであります。

 「潔い。あっぱれである。」と、褒めてもらいやすいわけですね。

 また、こうもいえます。

 せっかく手に入れたものを捨てるのは、かなり辛いことです。

 その苦しみを乗り越え、思い切って投げ捨てることは、心理的抵抗やストレスの大きい行動だといえましょう。

 でも、苦しい時や気乗りしない時、動くのが面倒くさい時こそ、胆力をUPさせるチャンスなんです。

 そういう時こそ、敢えて回りくどいこと、手間暇のかかることをすべきなんですよ。

 

 「人生、手間暇かけた者勝ち。」

 

 これですね。「捨てる」ということも、いま述べてきたような意味では、手間暇のかかることなのであり、「回り道」なのだと評価しえます。

 だからこそ、❝捨て癖❞をつけると、人生が好転していくのです。

 

 いってみれば、「人生、捨てるが勝ち」ということですよ。

 

 

 ❝捨象力❞のある者が強いのであります。

 

 

 

 

 

 

 

 併せて、こちらの記事もお読みいただければ幸いです。

 

hirameking.hatenablog.com

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

広告を非表示にする