橋本順一の哲学

芸術、科学、哲学、政治、経済、健康、恋愛、娯楽など、様々な分野において、思いついたことを綴る「ひらめきエッセイ」です。

ザ・悪口研究

 言葉になぜ力が宿っているのか、という疑問に対する科学的な答えは、化合物だから、ということになります。

 言葉は一種の「有機化合物」であり、だからこそ、大きなパワーを持っているのです。

 タンパク質だって、数百~数万個のアミノ酸で構成される高分子化合物です。タンパク質を多く含む食品を食べれば、私たちは元気を得ることができます。豊かな構造物というのは、エネルギーの塊みたいなものだと、見做しうるのですね。

 

 言葉も同様です。

 エネルギーそのものなのです。

 

 ただし、それは前向きな言葉についてだけ当て該まることです。

 

 否定的な言葉(悪口や愚痴など)には、一切エネルギーが宿っていません。

 

 マイナス言葉も、音声と音声を組み合わせて作る「化合物」である点に変わりはないのに、なぜ、そこにはパワーが宿っていないのでしょうか?

 それは、前後の組み合わせが、互いに互いを打ち消し合うような関係になっているからでありましょう。

 まるで、「+」と「-」、粒子と反粒子が出くわして、消滅してしまうのと同じように、互いのパワーを相殺してしまうんです。

 たとえば、「ばか」というフレーズは、「ば」と「か」から成り立っているわけだけれど、「ば」が持つパワーと「か」が持つパワーが、組み合わさったことによって相殺されてしまい、ゼロになってしまう。

 それゆえ、せっかく組み合わせたのに、全然パワーが生まれない、とまあ、こういうわけなのであります。

 早い話、「化合」になっていない、ということなんですね。

 「ば」にしろ「か」にしろ、単体ではどちらも凄いエネルギーを持っているのに、組み合わせたことでそれが台無しになってしまうのです。

 

 さて、そう考えてきますとね、マイナス言葉を喋ることは、人生の浪費にしかならない、ということになりましょう。

 なぜなら、肯定的な言葉を発しようが否定的な言葉を発しようが、どのみち時間は平等に過ぎてゆくからです。

 喋っている間に、どんどん過ぎていきます。

 たとえば、2015年7月4日の0時00分から0時10分まで、Aさんが肯定的な言葉だけを、Bさんが否定的な言葉だけを、それぞれ喋り続けたとしましょうか。

 一見すると、話す内容こそ違えど、時間は平等に、同じだけ過ぎていきますから、両者間に差は無いんじゃないか、とも思えるかもしれません。

 ところが、Aさんはパワーを生み出し、Bさんは生み出さない、というふうに、結果は分かれてしまいます。

 つまり、費やした時間は同じなのに、生み出したパワーには差がついてしまっているのですよ。

 

 そして、過ぎ去った時間は、もう二度と戻ってはきません。

 

 ゆえに、Aさんは得をし、Bさんは損をしたことになるのです。

 

 ここで取り上げたケースは、たかだか10分間にすぎないけれど、もしこれが長年に亘って習慣や口癖と化したなら、どうなるでしょうか?

 両者の間には途轍もない力の差が出来てしまっていることになります。

 しかも、そうした性癖は親子間で遺伝しやすいため、何世代かを経るうちにどんどん差が拡がっていってしまいます。

 

 これは自分一人だけの問題じゃないんですよね。

 

 出来ることなら、次世代やその次の世代、そしてそのまた次の世代にも、豊かなものを遺してあげたいですよね?

 

 いまからでも十分に間に合います。

 言葉の力について研究することは、とても大切なことなのであります。

 

 ユダヤ人の歴代の言語学者のなかには、悪口を専門に研究する人もいたらしいです。

 それくらい、このジャンルというのは、追究する価値の高い分野である、ということなのでありましょう。

 

 たかが悪口、されど悪口です。

 

 

 見くびってはなりませんよ。

 

 

 

 

 

 

 

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