橋本順一の哲学

芸術、科学、哲学、政治、経済、健康、恋愛、娯楽など、様々な分野において、思いついたことを綴る「ひらめきエッセイ」です。

一目で判る純文学とエンターテイメント文学の違い

 純文学小説とエンターテイメント小説の違いは、どこにあるのでしょうか?

 いろいろといわれていますけれど、ここでは、両者をすぐに見分ける方法をご紹介したいと思います。

 

 どうするのかというと、或るところに着目するのです。

 

 それは、見た目です。

 

 パッ、と見た外観が、純文学とエンターテイメント文学とでは明らかに違うのです。

 つまり、文体の違いですね。

 そこに着目すれば、両者を簡単に区別できます。

 

 エンターテイメント文学のほうは、会話文が多く、地の文が少ない、という特徴があります。

 そして、「?」や「!」、「・・・・・・」などの記号が多用されています。

 それゆえ、一見して、紙面がスカスカな感じがするのです。

 つまり、ページ数を贅沢に使っているのですね。

 したがって、紙の枚数が多くなり、長編化傾向にあるといえるのです。

 

 一方、純文学のほうは、記号をできる限り使わず、純粋に文章だけで表現することを志向するものであるから、紙面は文字でびっしりと埋め尽くされることになります。

 そのもちもちな感じをみれば、一目で純文学の文体だと判るのですね。

 その反面、原稿用紙の贅沢使いも少なくなり、短編化傾向が強まってきます。100~200枚前後の枚数に納まることも多くなります。

 

 それに対し、エンターテイメント文学のほうは、500~600枚を超えるものも珍しくはありません。

 

 これらの差は、文章だけで勝負するのか、記号やスペースも有効利用するのか、の違いによって、生まれてくるものだといえましょう。

 

 そう考えると、逆にいえば、自分が書こうとしている文章がどちらの文体に近いか、という点によって、自分の志向が純文学系なのかエンターテイメント系なのかがみえてくる、ということになります。

 

 自分が、これから何らかの文章を書きたいときには、そうした見分けは或る程度は役に立つでしょう。

 

 まあ、でも、ただ本を読みたいだけのときは、この限りではありませんけど。