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橋本順一の哲学

芸術、科学、哲学、政治、経済、健康、恋愛、娯楽など、様々な分野において、思いついたことを綴る「ひらめきエッセイ」です。

霊など、いません

 「自分はなぜ生まれてきたのか?」。

 この問いに答えるのは、簡単です。

 

 何百億年、何千億年もの長きにわたり進行していく「万物流転原則」の、ほんの一瞬の1コマを支える。そのために、私たちは生まれてきた。

 

 これなんですね。だから、もしも死んだなら、その役割は終了したことになります。

 死んだということは、もはやこの宇宙の構成員でなくともいいと判断されたからこそ、死んだわけです。

 つまり、乱暴に言ってしまえば、もう不要となったから死んだ、ということなのですね。

 もし必要であれば我々は生きていられるのです。

 たとえどんなピンチに見舞われようとも、必要である限り私たちは絶対に命を奪われずに済むんです。

 早い話、神様が生かし続けてくれる、ってわけ。

 だから生きていられるんですね。

 

 この点、人間は「生きること」を通じて、「万物流転」を後押しし、そのための様々な活動をします*1

 そして生涯を全うするとき、人はその役割を終えます。言い換えるなら、もうその仕事から解放されたということになるでありましょう。

 

 あとは、生き残った人たちにその役割を託し、自分はとっとと引退すればいい、つまり心おきなく死んでいけばいい、ということです。

 

 さて、そう考えてきますとね。もう死んだはずの人の霊が、生きている人に向かって何かを訴えたりメッセージを送ったりする必要など、更更ないんですよね。

 

 だって、その人はもう役割を終えた人なんだから。

 

 つまり、どういうことかっていうと、霊なんか存在していても無意味である、ということなのです。

 

 神様は、霊なんぞに仕事を任せません。

 

 任せるのは、生きている人にだけです。

 

 ゆえに、霊の出る幕などもともと無いんですよね。

 

 繰り返しますけれど、宇宙の「万物流転」を支えるために私たち一人一人の「生」があるのです。

 「生」とは「生きること」であり、「生きること」はすなわち「欲望を充足すること」であります。「欲」こそが、「万物流転」を支える原動力となっているのです。

 

 そうであるなら、宇宙の変化を後押しできるのは、「欲」ある存在、つまり生ける者だけである、ということになるでありましょう。

 したがって、死者には「欲」なんか無いし、百歩譲って仮にあったとしても、それを実現することは不可能なんです。

 

 そもそも、「欲」の正体は「変化欲求」、「変身願望」であるから、死者ないし霊がそれを持たなきゃならない理由は、何一つ無いのですよ。

 霊のくせに、何をどう変化させたいというのでしょうか?

 自分がどう変身したいというのでしょう?

 そんなことを望む必要は最初から無いんですよ。

 

 したがって、霊など存在すること自体、無意味なのです。

 

 この宇宙においては、霊には存在意義が無いのです。

 

 まあ、わざわざこのような説明などせずとも、相対性理論1つで完全にケリをつけられますけどね。

 相対性理論をかいつまんでいうと、「万物はすべて相対的存在である」ということになります。

 つまり、これは、あらゆるものの絶対性を否定する理論なのですね。

 一方、霊の存在を認める人たちは、❝魂絶対論❞に立っています。

 「たとえ肉体は滅んでも、魂は永遠に生き続ける」というのがここでの考え方なのだから、❝魂絶対論❞と呼んで差し支えないでしょう。

 しかし、これが誤りであることは明白です。

 この世に絶対的なものなど何一つ無いはずなのに、魂だけは絶対であるというのは、論理矛盾です。

 

 肉体と魂を分けて考える二元論的発想では、相対論的一元論の考え方はなかなか理解できません。

 まあ、だからこそ、かつてあれほどスピリチュアル・ブームが起きたのでしょうけれど。

 

 もちろん、霊の存在を信じたい人は、信じるのがよろしいでしょう(思想・良心の自由=憲法19条)。

 

 でも、私は、現役の生者たちの頑張りに賭けてみたいという気持ちが強いので、唯物論的、一元論的なスタンスをこれからも、大事にしていきたいと思っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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*1:「消費・分解活動」と呼びます。

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