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橋本順一の哲学

芸術、科学、哲学、政治、経済、健康、恋愛、娯楽など、様々な分野において、思いついたことを綴る「ひらめきエッセイ」です。

いじめられている人や干されている人へ

 世界でいちばん強い者は、一体、誰でしょうか?

 

 それは、「ゲリラ的な戦い」に最も長けた者だと考えられます。

 

 つまり、頭脳力、腕っぷしの強さ、運動神経、スタミナ、免疫力、根性など、総合力でナンバー1の人を指していることになるのですね。

 

 プロの格闘家や大相撲の力士は、たしかに、強いです。それは間違いありません。

 しかし、その強さは、あくまでも決められた条件下でのものであって、アマゾンや富士の樹海といったジャングルに戦いの舞台を移し、そこでゲリラ戦を繰り広げた場合には、必ずしも最強というわけではないと思います。

 たとえば、大相撲の力士を例に取って考えてみると、彼らは、土俵という限られたスペース内での強者でしかなく、水泳はどうなんだ、木登りはどうか、持久走は、槍投げは・・・といった具合に、フィールドをどんどん拡張していったなら、必ずしも最強の相手ではないことがお判りになるでありましょう。

 密林の中では、毒蛇に襲われる可能性だってあるし、どんな恐ろしい疫病に感染するかわかりません。

 世界帝国の建設に最も近付いた男といわれる、かのアレキサンダー大王だって、たった1匹の蚊に刺されたことが原因で、死んだのですから。

 自然の中での戦いにおいては、そういったリスクを回避する能力も求められるわけですね。

 だから、もし敵がそのような罠にやられて自滅する一方で、こちらは巧く立ち回れるのであれば、勝負はこっちの勝ちだといえるのです。

 機動力や瞬発力を求められるであろう実際の戦争では、もしかしたら力士や重量級の格闘家はあまり戦力にならないかもしれません。まあ、それ以前に、科学的な兵器の性能だけで勝負がついちゃうでしょうけれどね、組織力の問題としてね。

 

 いずれにせよ、ジャングルでのゲリラ戦ともなれば、総合的な力が物を云うのであり、やりようによっては、たとえ個人や弱者であっても、集団や強者を相手にして互角以上の戦いを演じることだってできるのです。

 極論すれば、特殊部隊だって負けるかもしれないのですよ、たった一人の男にね。

 ジャングル内では、自給自足しながら長期に亘って隠れたり逃げ回ったりもできるし(現実に、元日本兵でそういう方がおられましたよね)、火攻め、水攻め、夜討ち、朝駆け、何でもアリなわけです。

 川の水を堰き止めておいて、敵が攻めてきたら濁流ごと押し流しちゃうこともできるでしょうし、風の強い日に風上から森に火を放ち、敵を丸焼きにすることだってできるでありましょう。

 

 まあ、最終的には負けるにしても、一人の男が本気を出せば、やり方次第ではかなりの善戦ができると思うんですよ、たとえ相手がどんな強大な敵だったとしても。

 

 もちろん、話を判りやすくするために、ここではかなり誇張した事例を挙げていますけれどね。

 

 さてね、前置きが長くなってしまいましたけれどね、なぜこんな話を持ち出したかといいますとね。学校や職場などで、いじめられている人や干されている人に、どうにか気持ちにゆとりを持っていただきたいと思ったので、そうしました。

 9月1日は中高生たちの自殺率が最も高い、とのデータがあるそうだけれど、それを受けて、鎌倉市の図書館がいじめられっ子や不登校児たちに救いの手を差し伸べたという報道がありました。

 学校へ行けなくて悩んでいる人は図書館に1日じゅういてもかまわないし、だれもそのことを責めたりしない、とのメッセージを発したらしいです。

 

 あっぱれです!素晴らしい提案だと思います。

 

 私たちは普段、常識というものに縛られていて、そこからなかなか抜け出せなかったりします。

 でも、ほんのちょっと、自由な発想を働かせてみるだけで、気持ちが解放されて、心がラクになったりもするんですよね。

 

 要するに、道は1つとは限らない、❝抜け道❞だって探せばいくらでもある、ということなのです。

 

 学校でいじめられていたって、嫌なら辞めちゃえばいいだけのことです。それも1つの手です。

 

 教室という限られた空間で毎日無難に過ごすことだけが強さなのではありません。

 

 メイン・ストリームに残り続けることだけが強さなのではありません。

 

  ❝強さ❞にも、いろいろな❝強さ❞があります。

 

 「ゲリラ的に生き延びてやるぞ!」みたいな覚悟さえできれば、学校に杓子定規的に通うのを疑ってサボることもできるし、辞めることさえ、十分、選択肢の中に入ってくることになるでしょう。それだって、❝強さ❞の1つなのです。

 辞めたとしても、高学歴になる道が絶たれるだけで、あとはとくにデメリットもありません。

 その気になれば大検という手もあります。

 勉強なんて独学でいくらでもやっていけます。むしろ、自分なりの「考える力」を身につけた人は、単なる高学歴エリートよりもずっといい仕事ができるでしょう。

 会社も同じです。嫌なら辞めればいいのです。

 しがみつく必要などありません。

 

 いまはインターネットのある時代。アイデア次第でいくらでも道は開きます。 

 

 ちっぽけなコミュニティー、しがらみだらけの部分社会、そんなところはとっとと脱け出して、もっと広い世界へと羽ばたいていきましょう!

 

 というようなことを、まあ、言いたかったわけであります、ハイ。