橋本順一の哲学

芸術、科学、哲学、政治、経済、健康、恋愛、娯楽など、様々な分野において、思いついたことを綴る「ひらめきエッセイ」です。

危険な関係

 よく、「朱に交われば赤くなる」っていいますよね。

 それは、自分自身と性格や容姿や考え方が異なる人たちと長期に亘って交流し続けていると、その人たちのレベルに染まってしまう、互いに似通ってきてしまう、という原理を、俗な言い方で説いたものです。

 そうした原則は、物理学的に考えるなら、熱平衡と同じメカニズムだといえましょう。

 たとえば、温度が90℃の物体と温度が60℃の物体をくっつけて並べると、エネルギーの高いほうから低いほうへとその一部が移動し、或るレベル(75℃)で平衡状態になるのだけれど、人の魅力についても、高いほうから低いほうへエネルギーが移譲され、平準化されることになるのですね。

 

 つまり、魅力が「90」の人と魅力が「60」の人が一緒にいると、やがて平準化され、両者ともに「75」に落ち着くのです。

 

 これは、「90」の人からみれば「15」の損であるし、「60」の人からみれば「15」の得であることになります。

 

 したがって、「60」の人は近寄ろうとするし、「90」の人は逃げようとするでありましょう。

 

 これは、いうなれば、「WIN‐LOSEの法則」であるため、そういう関係は長続きしないからなのですね。

 

 しかし、「90」同士での付き合いならば、「熱平衡」が起きても、両者とも「90」のままでいられます。

 だから、「90」の人は「90」の人同士で寄り集まることになります。

 「60」の人は「60」の人同士で固まることになるでしょう。

 

 まさに、「類は友を呼ぶ」というわけですね。

 

 ま、当たり前ですよね。

 人は、一緒にいる人や付き合う人の影響を強く受けるから、相手を慎重に選ぶ必要があるのです。

 

 相手は、「人」であるとは限りません。

 「物」である場合もあります。家、衣類、食料、情報などですね。

 

 しかし、やはり、エネルギーが最も高いのは「人」でありましょう。

 とくに、魅力の高い異性は、格別です。

 すなわち、我々男性にとっては、美女がそれに該たります。

 

 美人こそが最高なのであります。

 

 ただし、注意点があります。メディアの中の美女じゃダメなんですよ。

 それは単なる「物」でしかありません。

 「物」に比べたら、さすがに我々のほうがエネルギー(魅力)が高いに決まっています。

 だから、そればかりを相手にしていると、「熱平衡」によってエネルギーを向こうに獲られてしまいます。こっちが一方的に損をする関係なんです。

 本来なら、一目散に逃げださなきゃならない状況なのですよ。

 

 危険な関係なの。

 

 魅力の釣り合わない相手も、そう。

 

 「逃げるが勝ち」ってことも、人生においては意外に多いのであります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

広告を非表示にする