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橋本順一の哲学

芸術、科学、哲学、政治、経済、健康、恋愛、娯楽など、様々な分野において、思いついたことを綴る「ひらめきエッセイ」です。

高い秩序意識は人類を繁栄させる

 人間の行動形態は多岐にわたり、幅広い多様性を持っています。

 だから、松下幸之助さんがいうように、高い秩序さえ備わっているなら、人間には本来幅広い自由が与えられていると考えうる余地も出てくるかもしれません。

 

 そこから生成発展が生まれ、文化国家として繁栄していける、というわけですね。

 

 そうであるなら、たとえば、ポルノやアニメやなどで暴力的・性的な描写が犯罪のきっかけになるとかなんとか、評論家や有識者の方々はおっしゃるかもしれないけれど、むしろ、無理矢理規制を掛けることよりも、もっと大事なことがあるのだと、気付くべきでありましょう。

 すなわち、幅広い自由のもとにそういった表現物をも容認しつつ、豊かな心を持った人材の育成、高い秩序意識の養成といったことを心掛ける、ということなのですね。

 

 それさえできていれば、とくに問題は無いような気はします。

 

 さて。人間の行動形態はいろいろあります。

 

 しかし、生存に有利な行動形態や進化に有利な行動形態というのは、自ずと限られてくると思うんですよね。

 たとえば、こんなことはありえないんだけれど、仮に、詐欺師として生きてゆくことがもしも生存に有利な条件となったり人類の進化に有利な条件となるのだとしたら、おそらく人類は、みんな詐欺師になると思うんですよ。

 そうなってくると、詐欺師じゃない人は生存するうえで不利となるから、自然淘汰の波に飲まれて、やがて消えてゆく。

 その結果、詐欺師の遺伝子だけが受け継がれ、詐欺師だけが人類として存続し、繁栄していくことになる。

 しかしながら、通常は、詐欺罪を犯せば警察に捕まるわけです。そして、刑務所に入れられれば女性にもモテなくなりますよね。

 だから、当然のことながら、自分の子孫も残せなくなります。

 

 ということはね。詐欺師の遺伝子は決して生存にも進化にも有利ではない、ということになるでありましょう。

 

 したがって、人間にいくら幅広い自由が与えられているからといっても、自ずと詐欺師的な遺伝子は消えていき、それによって、生存に有利な条件と不利な条件とにオートマチックに弁別されていくんじゃないでしょうか。

 

 これこそが、「秩序」です。

 

 刑法における「構成要件」*1みたいなもんですね。

 だからね。

 結局、人間は幅広い自由を持つことを許されているんじゃないでしょうか。

 なぜなら、進化の過程で、自ずと高い秩序が生まれ、それが調整役を果たしてくれると考えられるからです。

 

 それゆえ、人間一人ひとりが、ちゃんとした自覚を持って、高い秩序の生成を図っていくことこそが、大事になってくるものと思われます。

 

 きわどい表現物も、(悪質なものを除き)幅広い自由で包み込み、容認していけば、べつに大した問題にはならないと考えられます。

 

 「罪を憎んで表現を憎まず」みたいな感じですかね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*1:犯罪の成立要件のことです。