橋本順一の哲学

芸術、科学、哲学、政治、経済、健康、恋愛、娯楽など、様々な分野において、思いついたことを綴る「ひらめきエッセイ」です。

「教わるもの」と「教えるもの」

 大学受験にしろ国家資格試験にしろ、やはりベストな勉強法は塾や予備校に通うことだと思います。

 なぜそういえるのかといいますとね。

 これらは、「他人から教わる学問内容」だからです。

 既存の知識を他人から教えてもらうものなのですよ、初めからね。

 

 一方、自然科学の基礎研究や、芸術の創作(ファイン・アート)、ベンチャー・ビジネスの立ち上げといったものは、べつに塾も予備校も大学院も美大もビジネススクールも、行かなくてかまわないと思われます(もちろん、行きたい人は自由に通われるのがよいでしょう)。

 

 なぜなら、これらは、独創性が求められる学問だからです。

 

 つまり、いってみればこれらは、「他人に教える学問」なのであります。

 

 だってそうですよね、未知なるもの、新奇なるものを、自力で習得すべき学問なのだから、自分の専門分野については誰よりも先端を走っていなければならないものでしょう。

 

 つまり、そのトピックに関しては誰よりも、自分が一番詳しく知り尽している、ってことですよね。

 

 したがって、それは、「人から教わるもの」というよりはむしろ、「人に教えるもの」ということになると考えられましょう。

 

 それ以外の部分に関しては、自分で苦労しながら学ぶよりは、人に対して素直に頭を下げて、(ときにはお金を払ってでも)教えを乞うほうが、遥かに効率がいいのです。