橋本順一の哲学

芸術、科学、哲学、政治、経済、健康、恋愛、娯楽など、様々な分野において、思いついたことを綴る「ひらめきエッセイ」です。

男子三日会わざれば括目して待つべし

 人間の脳内の各細胞どうしを繋ぎあわせる神経回路の1本1本を、「軸索」といいます。

 それは、(部位による違いはありますけれど)幼少期の段階からすでにコーティングされはじめます。

 

 さて、その軸索がコーティングされるトータルな期間は、視床下部あたりでは幼少期のわずかな期間で完成されてしまうのだけれど、前頭葉では一生かかっても完成されずに、ずっとコーティング作業が続けられていくのです。

 

 ここから、或る仮説が思い浮かんできます。

 よく昔から、こういわれていますよね。

 

 男子三日会わざれば括目して待つべし、と。

 

 その意味するところは、男ってのは、ちょっと会わないうちに大きく変貌を遂げることがあるので、普段から注意深く見守っておいたほうがいいかもよ、というものです。

 

 そのことに、先述した軸索のメカニズムを絡めると、この格言はこうなります。

 

 すなわちね、大人になっても前頭葉では軸索のコーティングが進行し続け、常に脳内秩序が成長する余地があるので、男というものはいつなんどき大出世するかもわからないから侮るなかれ、とまあ、こういうふうにも解釈することができるわけです。

 

 こうした事実がなかったら、そもそもそんな諺は存在しない筈ですからね。

 

 その諺は、まさに脳(軸索)についてのものだった・・・のかもしれません。