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橋本順一の哲学

芸術、科学、哲学、政治、経済、健康、恋愛、娯楽など、様々な分野において、思いついたことを綴る「ひらめきエッセイ」です。

「繊細タイプ」と「図太さタイプ」

 松本人志さんがいうところの、芸人における二種類のタイプ、すなわち「繊細タイプ」と「図太さタイプ」というテーマは、非常に奥が深く、それだけで一冊の本が書けてしまうくらいのボリュームがあるのだそうです。

 それはたしかにその通りだと思います。

 もの凄く図太いタイプか、もの凄く繊細なタイプじゃないと売れないらしいのだけれど、その理由について考えてみるという場合、一元論二元論の話に絡めて述べてみるのも面白いんじゃないかと思われます。

 

 すなわち、「繊細さ」を一元論になぞらえ、「図太さ」を二元論になぞらえるのです。

 どういうことかといいますとね。

 まず、「図太さ」のほうについて考えてみたいのだけれど、図太い人というのは、他人に対して遠慮がちにしていたんじゃ本領を発揮できません。

 だから、気なんか使わず、ズケズケと突っ込む必要があったりします。

 そのためには、二元論的な優劣のスタンスに立ち、他人よりも優位に立つというか、少なくとも強固な自信を持っていなければならないということはいえるでしょう。

 自信があるからこそ、他人に対して図太く接することができるのだともいえます。

 

 一方、「繊細タイプ」の人は、そういった判りやすい二元論的対立構造で物事を捉えられません。

 つまり、感性が鋭すぎて、いろんな人の反応を気にしてしまい、なにかと神経を使うのですね。

 こういう人の視点というのは、多元的ではあるけれど、同時にすべてを包摂する一元論的な見方も可能にするのです。

 

 そう考えると、「繊細タイプ」は「ボケ」に向いていて、「図太さタイプ」は「ツッコミ」に向いている、ということが一応はいえることになりましょう。

 

 とまあ、このように、一元論二元論の話に絡めて説明することで、松本人志さんのいうように、それだけで本が一冊書けてしまうくらいの、奥の深いテーマであることがみえてくるわけなのであります。