橋本順一の哲学

芸術、科学、哲学、政治、経済、健康、恋愛、娯楽など、様々な分野において、思いついたことを綴る「ひらめきエッセイ」です。

天上天下唯我独尊

 お釈迦様は、誕生後7日目に、突然立ち上がり、天と地をそれぞれ指さしながら、こう言ったのだそうです。

 

 

 「天上天下唯我独尊。」と。

 

 

 そういう逸話が残っています。

 じゃあ、そこに含まれる「唯我」の意味とは、一体どんなものなのでしょうか?

 

 それは、おそらく、「たったひとりの自分」というふうに受け取れると思います。

 

 つまり、「個性」です。

 

 

 「この世では個性こそが最も尊いのですよ。」と、お釈迦様は言っているわけですね。

 

 

 そして、その大切な「個性」を讃える言葉が、「ありがとう」なのだと考えられます。

 

 そうであるなら、「ありがとう」を言えない人は、残念ながら、この世で最も尊いフレーズを言わない不心得を犯していることになってしまうのです。

 

 さて、じゃあ、なぜ、「ありがとう」という言葉は、相手の「個性」を讃えるためのフレーズであるといえるのでしょうか?

 

 それは、相手のことを「有り難い」と評しているからです。

 文字通り、有り「難い」ということを伝えているんですね。

 

 すなわち、「あなたのようなタイプの人は滅多にいませんよ。」、「あなたは掛け替えのない存在ですよ。」と、言ってあげているに等しいわけです。

 それが本来の「ありがとう」の意味であるような気がします。

 

 ところが、世間的には、それはお礼を述べる言葉だったり感謝の言葉だったりするわけですね。

 もちろん、そっちの意味も当然含んでいるのだけれど、なぜ、このような食い違いが出てきてしまったのでしょうか?

 

 それはおそらく、「照れくささ」が原因であると思われます。

 相手の「個性」を認めるのは、なんだか恥ずかしくて、なかなか言葉で伝えにくいものなのかもしれません。

 

 でも、それは、いつなん時、言ってあげてもいい筈のものなんですよ。

 

 「個性」を讃えるのに時間的制約は要りませんからね。

 いつでも言いたいだけ言って構わないのです。

 

 なのに言いずらい。

 

 そこで、相手が自分に何かメリットになるようなことをしてくれたり言ってくれたりしたときに、礼にかこつけて「ありがとう」と伝えちゃう消極策を採ったのでありましょう。

 

 それだったら、言うための口実があるわけですからね。

 

 でも、本来は積極策を採ったって全然構いません。

 いつ言ってあげてもいいフレーズなのですから。

 

 また、どうしても相手に面と向かって言いずらいのであれば、心の中で呟いてもいいでしょうし、相手じゃなく自分自身に向けて言ってあげてもいいでしょう。

 

 まあ、礼にすり替えて言っちゃうことは、或る種、先人の知恵でもあるんでしょうね。

 

 

 では、次に、「ありがとう」という言葉の対外的効果についても、具体的に考えてみたいと思います。

 「ありがとう」という言葉を相手にひたすら掛け続けると、例えば、その人の境遇に関して「前例のない出来事」が起こるんだそうです。

 なぜなら、「有り難い」というふうに繰り返し繰り返し吹き込んでいるからです。

 

 たとえば苦手な上司に対してそれを行なったら、異例の配置転換や退職でいなくなってくれたとか、或いは、別人のように良い人になってくれたといったような、まさに「前例のないこと」が起きたりするらしいのですね。

 

 それはまさしく、「有り難い」ことなわけです。

 

 逆にいえば、いままでがありふれすぎていたんですね。

 嫌な性格の人はべつに珍しいわけではありませんよね。

 部下に対して否定的なディスカウントを浴びせてしまうような振る舞いは、上司なら誰でもできるにちがいありません。

 べつに珍しくもなんともない。

 没個性なのですね。

 

 でも、それを本来の「個性」的な姿に戻してあげたわけですよ、その人は「ありがとう」を連発したことによってね。

 

 良い上司って、「個性」的でしょう。滅多にいませんからね。

 存在し難い人、すなわち「有り難い」人なのであります。

 

 でも、そっちのほうがむしろ正常な姿なのです。

 人間誰しも、もともと「個性」を持っています。

 「個性」のないほうが異常なのです。

 

 そうであるなら、異常を正常に戻すのは簡単なことだといえましょう。

 理論上は難しくもなんともないのですね。

 

 「ありがとう」って言うだけで理想的な状態にできるなんて、こんな素晴らしいことがあるでしょうか。いや、滅多にありません。

 

 まさに「有り難い」。

 

 このメカニズムに気付くことができた私は、超ラッキーと言いたい。

 

 

 

 

 究極のエッセンスにまで辿り着かせてくれたすべての要素よ、「ありがとう」。

 

 

 

 

 そして、いつも当ブログの記事を読んでくださっている皆様。

 心より感謝申し上げます。

 

 

 

 

 ありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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