橋本順一の哲学

芸術、科学、哲学、政治、経済、健康、恋愛、娯楽など、様々な分野において、思いついたことを綴る「ひらめきエッセイ」です。

素直な心になるために

 「素直な心」と「シンプルさ」は、切っても切り離せない密接な関係にあると思われます。

 

 すなわち、「素直な心」になるためには予め「シンプルさ」を心掛けておく必要があるし、「シンプルさ」を実現するためには予め「素直な心」になっている必要がある、ということなのですね。

 

 人はそれぞれ、自分の頭の中に想い描いているシナリオや計画があろうかと思います。

 そして、それを実現するために最も必要な要素が、「素直な心」であると考えられます。

 

 素直になることで、人は自然の実相を正確に把握できるようになり、物事の本質をきちんと見抜けるようになるのですね。

 

 すると、どうなるかっていうと、オートマチックに「一点集中」的な取り組み方ができるようになり(つまりトライアルがシンプルになっていき)、あたかも虫眼鏡で太陽の光を一箇所に集めるかのごとき強い力が発揮されて、そのお蔭で、シナリオの達成率が高まるのです。

 

 ところが、素直じゃないとどうなるかっていうと、人は自分を取り巻く環境をわざわざ複雑なものにしてしまい、面倒くさいしがらみに足を引っ張られて、シナリオを達成できなくなってしまうのです。

 

 それについての詳しい科学的な説明はここでは省きますけれど、要は、「二兎を追う者一兎も得ず」的なメカニズムだと思っておけばよろしいでしょう。

 言い換えるなら、「あちらを立てればこちらが立たず」原理と同じであることになります。

 

 シナリオを実現したいなら、「あれもこれも」求めるのではなく、まず「あれ」を片付けてから、次に「これ」をクリアするというように、段階を踏む必要があるのですね。

 そうすれば、(時間はかかるかもしれないけれど)願望を達成する確率が格段に上がります。

 

 ところが、そうじゃなしに、「あれもこれも」と手を出してしまえば、「二兎を追う者一兎も得ず」原則に基づき、何一つとして実現できなくなってしまうのです。

 

 いま実行中の計画があるという場合、そこに別の新たな計画をねじ込んでしまうと、途端に、達成率が下がってしまうんですよね。

 どうしても複数の計画を同時進行しなきゃならないような特段の事情がある場合はやむを得ませんけれど、そうでないなら、一つ一つ着実に潰していくやり方を選ぶべきです。

 

 一日のスケジュールにおいては、いくつもの項目をごちゃごちゃとねじ入れないほうがいいんです。

 

 やはり、シンプルなのが一番なのですよ。

 

 シンプルである限り、必ず、「素直な心」になることができます。

 

 

 ❝経営の神様❞と謳われた、かの松下幸之助さんは、どうすればそのような心を手に入れることができるのか、と尋ねられたとき、こう答えたのだそうです。

 

 「まずは自分が素直な心を手に入れたいと強く決意するべきです。」と。

 

 これも、結局は、余計なことを考えなくなって想いが一点集中化していく現象なわけだから、「シンプルさ」の中に含まれることになります。

 

 シンプルな環境、シンプルな考え、シンプルな言動・・・・・・。

 

 そういったものを普段から意識しているなら、必ず、素直になれます。

 

 

 そうすれば、きっと、シナリオは実現されていくでありましょう。

 

 

 

 

 

  私が描いた肖像画です。尊敬してやまない松下幸之助さん。⇩

 

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