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橋本順一の哲学

芸術、科学、哲学、政治、経済、健康、恋愛、娯楽など、様々な分野において、思いついたことを綴る「ひらめきエッセイ」です。

朝の自警団

 いわゆる「朝の自警団」って、私は不要であると思います。

 日本には全国に27万人の警察官がいて、日夜、地域をパトロールしてくれています。日本の治安の良さは、それに基づいています。

 だから、必ずしも自警団の手を借りなくても、治安は十分に守られていると考えて差し支えないでしょう。

 また、街じゅう至るところに防犯カメラが設置されてあるとも聞きます。

 周囲の監視の眼だってあります。

 

 そんなわけで、「朝の自警団」は不要であると考えられます。

 

 そういうと、反論もあるでしょう。「自分たちはもう何十年も前からこうして地域の安全を守ってきたんだ」と。

 

 でも、なんですよね。言葉には「言霊のパワー」があるんですよ。

 

 そこには途轍もない影響力が備わっているのを御存じないのでしょうか。

 

 毎朝毎朝、まるで社会が物騒なところで、大人たちは悪い奴らばかりで、周囲は危険と不信と悪意に満ちているかのような、そんなマイナスの語り掛けを、彼らはしています。

 

 車で近所を周回しながら、車内からアナウンス用のメガフォンで、マイナスの言葉をまき散らしています。

 

 「近頃は生徒・児童に対する声かけ事案が多数報告されています。不審な人を見たら直ちに通報しましょう」みたいな内容のアナウンスを、毎朝毎朝そこらじゅうで撒き散らして、マイナスのストロークを打ち込みまくっています。

 

 結果的に、地域社会やそこに暮らす住民たちのことをディスカウントしまくっています。

 

 考えようによっては、それはすごく迷惑なことだともいえるでしょう。

 

 マイナス言葉を繰り返し繰り返し語り掛けるのは、よい子の教育にも支障をきたすおそれがあります。

 

 「言霊」のパワーって、無視できないほどの影響力があるのです。

 

 それを子供たちに教えてあげることこそ大人の役割なのに、逆にそれを疎かにするようなストロークを子供たちに対してやっちゃっているなら、すぐにそこを考え直さねばなりません。

 

 さっきも述べたけれど、犯罪の取り締まりは警察がやってくれているんだから、彼らに任せておけばいいんです。二重にパトロールする必要はありません。

 

 もちろん、それを行う自由はあるでしょう。でも、車載アナウンスだって、どうせやるなら、できるだけ気の利いた語り掛けをすべきだと思うんですよね。

 

 プラスのストロークを打ち込む、ってことです。

 

 どうせ言葉を撒き散らすなら、「今日もいい天気ですね」とか、「今日も爽やかですね」とか、「いつも機嫌がいいですね」、「その洋服、素敵ですね」、「今日もはりきっていきましょう!」といったような感じで、みんなが聞いて元気になるような語り掛けをしたほうがいいと思うんですよ。

 

 それができないのであれば、何もやらないほうがましなのであって、マイナスの言葉を撒き散らされたら迷惑になります。

 

 だから、教育上の見地からも、朝の自警活動は不要であると考えられます。

 

 それをやる時間があるのなら、TV観てあげればいいと思います。

 いま、視聴率の低迷に悩んでいる番組がけっこうあるらしいですから。

 

 

 観るだけならタダなんだし、視聴率UPに貢献してあげたほうが、よほど世のため人のためになる行いなのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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