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橋本順一の哲学

芸術、科学、哲学、政治、経済、健康、恋愛、娯楽など、様々な分野において、思いついたことを綴る「ひらめきエッセイ」です。

「絆侵犯」と「侵犯絆」

 「電磁力の発生原理」の反対は、「誘導電流の現象」です。

 両者は、裏腹の関係にあります。

 すなわち、磁界の中にある導線に電流を流すと力が発生することをエルステッド*1が見つけたわけだけれど、そこからヒントを得て、今度はファラデー*2が、磁界内で電線を人間が手で動かすとそこに電流が流れることを発見したのでした。

 

 そして、今度は私が、そこから着想を得て、「絆侵犯」という現象、そしてその逆の「侵犯絆」なる現象までも、想定するに至ったというわけであります。

 

 これも、互いに裏腹の関係に立っています。

 

 それぞれ説明していきましょうか。

 「絆侵犯」とは何かといいますと、自分が誰かとの間に一旦何らかの絆を作り掛けていたのだけれど、それが切れてしまい、まるでその空白を狙うかのようにヘンな人やストーカーっぽい人が自分の目の前に複数現れる、そういう現象のことを指します。

 なぜ、そのような人たちが現われるかといったら、それはたとえば自分がビジネスにおいてこれから取引をしようと考えていたポテンシャルな契約関係が切れて、いわば「絆空白」の状態になってしまったがゆえに、チャンスとばかりに、そこにヘンな人たちが寄ってきてしまったのだと、考えられるわけです。

 もしも誰かとの間に、すでに強固な絆が出来ているのであれば、そこに第三者が付け入る隙はありません。

 でも、それが無いからこそ、関係ない人たちが来ちゃったのだと、結論付けられるのですね。

 これを、私の造語で、「絆侵犯」と呼んだのでした。

 

 このサインが表れてしまったら、絆はもう確実に切れてしまったことになります。

 これはもう、絶対です。

 例外はありません。

 

 いままでのすべてのケースにおいて、この原理が当て該まってきたからです。経験則上。

 すなわち、その契約関係や人間関係は、無に帰するというわけです。

 これは、もう、何度も確認済みの事実なのです。

 

 そこで、私は、これをなんとか未然に防げないものか、この原理をなんとか有効利用できないだろうか、と思うに至った、とまあ、こういうわけであります。

 

 それが、この「侵犯絆」の類型である、ということです。

 

 もう一度整理しますよ。

 「絆侵犯」の事例は、絆が切れた直後にヘンな人が現れるというものです。

 じゃあ、まだ絆が何も結ばれていない状況下で、これからクライアントと絆(取引関係)を結ぼうと考えていた矢先に、ヘンな人に出くわした場合、その直後における自分の行動はどうあるべきか、との疑問が生じてくることになりましょう。

 それが、「侵犯絆」のケースです。

 

 それで、私の出した答えは、「直後」はやめておいたほうがよい、というものでした。

 

 なぜなら、まるで「電磁力」の反対が「誘導電流」だったのと同じように、「絆侵犯」の反対は「侵犯絆」ともいうべき薄っぺらいものでしかないんじゃなかろうか、という気がしたからです。

 

 したがって、まだ絆を作らないうちにヘンな人が複数現れたということは、そこに絆空白が出来ていたのは間違いないのであって、だからこそ、そんな時に相手へアプローチするのは避けておいたほうが無難なのですね。

 

 「直後」じゃないほうがいいのです。

 

 でも、「直後」ではなく、「ちょっと後」とか「しばらく後」とかだったら、(理論上)セーフであることになりますね、行動を起こすことについてはね。

 

 

 これこそが、有効利用というものでありましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*1:デンマークの物理学者。1820年に実験によりこの現象を発見しました。

*2:イギリスの物理学者。1831年に実験を通じて電磁誘導の現象を発見しました。