橋本順一の哲学

芸術、科学、哲学、政治、経済、健康、恋愛、娯楽など、様々な分野において、思いついたことを綴る「ひらめきエッセイ」です。

今日はちょっと比喩的な話をします

 あのですね、❝お金の神様❞っていうのが、いらっしゃるんですよ。

 

 もちろん、比喩的な話ですよ。宗教的なものじゃなくて。

 

 それで、❝お金の神様❞に愛されると、その人はお金持ちになれるわけなんですね。

 逆に、❝お金の神様❞に嫌われてしまったなら、その人はお金には恵まれないことになってしまうのです。

 

 一方、❝フェロモンの神様❞というのもいらっしゃいます。

 

 もちろん、比喩的な話ですよ、宗教的な話じゃなくて。

 

 それで、❝フェロモンの神様❞に愛されると、その人は異性からむちゃくちゃモテることになります。

 逆に、❝フェロモンの神様❞に嫌われてしまったなら、その人は異性を惹きつけるフェロモンを授けてもらえません。ゆえに、モテなくなってしまうのです。

 

 さて、ところでね。この二つの神様方は、反目し合う関係にあります。

 

 それゆえ、一人の人間が❝お金の神様❞に愛されすぎると❝フェロモンの神様❞から嫌われてしまうし、❝フェロモンの神様に愛されすぎると❝お金の神様❞から嫌われてしまうというような、そんな裏腹な関係にあるのですね。

 

 どっちからも愛されたいと願うのは人情かもしれないけれど、残念ながら、それは叶わないようです。

 

 あちらを立てればこちらが立たず、というわけですね。

 

 「あれも、これも」は、叶いません。

 

 具体例を挙げましょう。

 たとえば、ビル・ゲイツさんっていらっしゃいますよね。言わずと知れた、世界一の大富豪ですよね。

 いってみりゃ、彼は世界でいちばん❝お金の神様❞から愛されている人物なわけです。

 それで、彼が、何年か前に結婚したじゃないですか。美人の奥さん貰ってね。

 そうしたら、その途端に、マイクロソフト社の業績がガタッ、と落ちてしまったのでした。

 

 それについては、こう解釈できると思います。

 彼はいままで❝お金の神様❞から可愛がられていた。でも、美人のお嫁さんをもらうことを通じて、❝フェロモンの神様❞に対してもご機嫌取りをするようなことをしてしまった。

 それを知った❝お金の神様❞は、「いままで可愛がってやった恩を忘れおって!」と激怒し、ビルさんから収入の一部を取り上げてしまった、とまあ、こういうわけであります。

 

 また、こういう例もあります。

 日本一の大富豪といわれている実業家の斎藤一人さんは、過去の著書で、「結婚とは、この世でいちばん相性の悪い者同士がくっつく制度のことをいう」といった趣旨のことを述べておられます。

 彼はいわば、日本でいちばん❝お金の神様❞から愛されている人物であるといえるのだけれど、そのカウンター・パートとしての部分が、まさに❝フェロモンの神様❞からの冷遇というかたちで現れてしまったんじゃないでしょうか。

 だから、結婚に対してやや冷めた印象を持っておられるのかもしれません。

 

 まあ、でも、なんとなくですけれど、❝フェロモンの神様❞から愛されまくっている場合は、そのような心配はないような気もしますけれど。

 

 その一方、❝フェロモンの神様❞に愛されまくると、今度は、「色男、カネと力は無かりけり」とばかりに、❝お金の神様❞から愛想をつかされ、お金を恵んでもらえなくなってしまうのです。

 

 でも、お金持ちは、その財力で愛人を何人も囲うこともできるわけです。そのかわり、ひとたび落ち目になれば、女性たちはまるで蜘蛛の子を散らすかの如く離れていってしまうことになります。なぜなら、彼女たちは彼の生身の魅力に対してではなく、お金に対して群がっていただけだからです。

 まさに、「カネの切れ目が縁の切れ目」現象、というわけですね。

 

 このように、❝お金の神様❞と❝フェロモンの神様❞は、相容れない関係になっているのですね。悲しいことですけれど。

 

 

 したがって、どうしても無理矢理お二方から愛されたいと考えるなら、たとえば、世界トップクラスの巨匠芸術家になって、年収1億円くらいを稼ぎ、その稼いだ1億のうちの9500万円を慈善団体に寄付する、みたいな、そういった極端なことでもしない限り、両方から愛されるのは不可能だと思われます。

 

 なぜなら、カッコつけていたんじゃ、❝お金の神様❞から嫌われてしまうので、きちっと地味に手堅く稼がなければならないのだけれど、かといって、稼いだ金額のうちの全部を自分のものにしてしまうと、今度は❝フェロモンの神様❞から嫌われてしまうと考えられるからです。金額が金額なだけにね。

 

 まあ、カッコつけつつ、お金も稼ぐということは、きわめて難しいことですけれど、努力次第ではその方法も無くはない、って感じでしょうかね。