脳の興奮度合いが大きければ大きいほど、時間の流れ方は速くなる、と考えられます。
とすれば、他の動物と比べて、人間が最も時間の流れを速く感じているということになります。
脳の小さい生物は、大抵、寿命が短いけれど、時間の流れ方はその小ささに比例して遅くなるのだとすれば、トータルで考えると、けっこう長い一生なのではないでしょうか。
一方、人間は約80年くらい寿命があり、長生きの部類に属するけれど、時間の流れ方が速いために、人生はけっこうあっけないものに感じられる、ともいえます。
このように、生物によって寿命は違えど、「一生の長さの感覚」という意味では、違いはそれほど無いことになりましょう。
そして、脳そのものは、自然界の有機性を具体化させたことの一つの表れです。
どういうことかといいますとね。
脳の大きさは生物によって異なります。
ということは、それはつまり、自然界の有機的構造の具体的な表れ方が、生物によって激しかったり緩やかだったりしているだけなのかもしれません。
すなわち、それが激しければ脳のサイズは大きくなり、緩やかであるならサイズは小さくなる、ということなのですね。
いや、生物というのは進化するものであるから、もともとは一つの小さな脳にすぎなかったものが、大きなものへと進化する、そういう個体もあれば、小さな脳のままである個体もある・・・・・・というように、いろいろ進化し、現在のような多様性*1を作り出したのかもしれません。
*1:現在では、地球上には約400万種の生物が生息していると考えられています。これからもっと発見されていき、その数が増えていく可能性もあります。