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橋本順一の哲学

芸術、科学、哲学、政治、経済、健康、恋愛、娯楽など、様々な分野において、思いついたことを綴る「ひらめきエッセイ」です。

コンポジション

 「芸術」の定義は、私の見解によれば、「真実をカッコよく歪めること」である、とされました(過去記事を参照)。

 

 そして、ここでいうところの「真実」というのは、おおまかにいえば「自然」もしくは「自然法則」のことを指しています。

 つまり、「現実世界」のことをいうのだと考えておけば、とりあえずはそれでOKでありましょう。

 

 この点、「現実世界」というのは3次元構造を持ちます。すなわち、縦、横、高さ、というように、立体的な構造を備えていることになります。

 したがって、それをモチーフにして写真を撮影したり、絵画を描き起こしたりするということは、つまりはそれは「3次元を2次元へ変換する」ということを意味するのです。

 

 絵も写真も、1枚のペラペラした平面ですよね。すなわち、2次元構造を持っていることが判ります。

 

 それは本来の、ありのままの「現実」とは異なります。別物であるといえます。

 

 したがって、それは「真実を歪めている」ことになるのです。

 だから、写真も絵画も、「芸術」の定義に合致する、といえるのです。

 

 

 さて、そこでね。「現実世界」というものをもうちょっと詳しくみていきますとね。

 

 古代ギリシャの哲学者・ヘラクレイトスは、「万物は流転する」といいました。

 これは、この世に存在するすべてのものは移り変わる、ということです。

 あらゆるものは、まるで揺れ動く炎のように、一瞬たりとも同じ姿をとどめることがありません。

 

 常に変動・変滅するのですね、永遠にね。

 

 お釈迦様は、それと同様のことを、「諸行無常」というフレーズで言い表しました。

 意味は「万物流転」とほぼ一緒です。

 

 いずれにせよ、「現実世界」というのは常に変動するのであり、それが本来の姿であるといえるのだから、写真や絵画などの「静止画像」を作成することは、それはすなわち「動を静に置き換えること」を意味するのです。

 

 したがって、そちらの側面から見ても、写真・絵画の「芸術」性は高いといえましょう。

 

 

 でも、「芸術」の奥の深さは、まだまだそれだけにとどまりません。

 ここからが、話の本番です。

 

 「現実世界」は、「フルカラー」です。色がついています。

 

 ということは、たとえば、モノクロやセピア色の写真を撮ったならば、それは「真実をカッコよく歪め」たことに該当することになるのであり、すなわちそれは「芸術」性の高い行為であるといえるのです。

 

 同様の理屈から、ソフトフォーカスの処理を加えたり、フォービズム的な配色転換をしたり、或いは、モノクロ地の背景の写真に部分的に着彩したりというように、「加工を加える」こと一般についても、それは「芸術」性の高い営みであることが窺えるでありましょう。

 

 ここが、アートの本質なのであります!

 

 「真実をカッコよく歪めること」こそが、「芸術」の神髄なのでありますよ。

 

 そうであるなら、あまり具体的すぎる表現をしちゃうと、場合によっては「カッコ悪く」なってしまうこともあります。

 たとえば、女性の顔写真を撮影するという場合、自動車の運転免許証みたいに真正面からのカメラ目線だと、(まあ美人なら問題ないでしょうけれど)ちょっと、それじゃ、「芸」が無い、と感じざるを得ません。

 

 それよりは、「動き」を付ける、すなわち「表情を付けさせる」ことで、具体性を歪めたほうが、「カッコよく」なるのですね。

 

 横顔、斜に構えたアングル、或いは、(私が個人的にとくに好きな)伏し目のショット。流し目もいいですよね*1

 

 それらは、たまらなくオシャレなのです!

 

 もちろん、カメラ目線の写真も最高なんですけれど、それだと、リアリティーがありすぎるんですよね、ときとしてね。具体的すぎちゃうんです。

 

 

 だから、「芸術」性を高めるための操作として、具体性を薄めさせる必要が、(場合によっては)生じてくることもあるのです。

 

 さて、そうであるならね。

 アブストラクト(抽象芸術)の「芸術」性を考えてみるなら、それは定義上、アートの最高峰に位置づけられることになりましょう。

 

 なぜなら、具体性を歪めまくってますからね。

 

 一例をお示ししましょう。私が昔作成したアブストラクト作品を、いくつかご紹介します。⇩

 

 

 

 

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 これですね。

 もともとは、個々の小さいセルのような、何らかの文章(たとえば詩とか)の背景画像にできる感じの、別々に作り上げた小作品だったのだけれど、複数組み合わせてみたら、けっこう、モンドリアンっぽいコンポジション作品になったので、面白くて、いっぱい作っちゃいました。 

 

 作り方は、色画用紙を切り貼りするだけ。

 

 

 これがホントの、カット&ペースト(笑)。

 

 

 

 つくづく、❝ミスター・アナログ❞ですね(笑)。

 

 

 

 

 まあ、それはいいとして、こんなふうに、抽象的なものって、ガツガツしたころがなく、どこか一歩ひいて高い視点から物事を眺めるような、そんなクールさがあるような気がします。

 

 

 

 他にもいろいろ、面白い作品はあります。

 

 

 

 そろそろ、ぶっ飛んだというか、ちょっとイッちゃってるというか、ヘンな作品も披露してみたくなってきちゃっているんですけど、でも、ブログなのでねぇ・・・。

 

 そこは自重したほうがいいような気もします。

 

 でもなぁ・・・、みたいな。

 

 逡巡してます。

 

 

 

 

 そのうち、『橋本順一くん、遂に壊れるwww』みたいな見出しをつけて、載せちゃうかもしれません!

 

 

 

 ヤバいなぁ!

 

 

 

 

 

 

 でも、大人だからなぁ!

 

 

*1:笑顔ももちろん、最高ですよ。

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