橋本順一の哲学

芸術、科学、哲学、政治、経済、健康、恋愛、娯楽など、様々な分野において、思いついたことを綴る「ひらめきエッセイ」です。

体内リズムに対する外因性の作用

 体内時計に関しては、それは遺伝的に決定している内因性のものである、とする説があります。

 そして、それは24時間リズムを持つ、としています。

 

 しかし、もしそうであるなら、生まれつき盲目の人だって、ちゃんと24時間リズムの生活周期になっていなきゃおかしい、ということになります。

 

 ところが、彼らのリズムは25時間リズムになっているのです。

 内因性説ではそのことを説明できません。

 

 それに、体内時計に関する書籍や論文などでは、よく「リズムを修正している」とか「リセットしている」といったようなフレーズが使われるのだけれど、もともとの固有の体内リズムが24時間リズムであるならば、太陽の日周リズムと完全に一致している筈であり、リセットしたり修正したりする必要はそもそもない、と考えられます。

 

 また、東回りでアメリカやカナダなどにフライトすると、時差ボケになりますよね。

 もしも体内固有のリズムが24時間リズムであるならば(なおかつ内因性のものであるならば)、海外では絶対に時差ボケを解消できない筈です。

 

 でも、そこへの滞在者は、数日~数週間たてば現地の時計に同調できます。

 

 

 この事実は、体内時計というのは、外部刺激によって調整されるような、外因性の作用がむしろメインなのだ、ということを示しているのです。

 

 

 内因性の作用などというのは、ほんの一時的なものにすぎません。

 

 したがって、日々の暮らしを通じて、繰り返し繰り返し、同じようなタイミングで外部刺激を与え続けないと、人間の体内時計はいとも簡単に狂ってしまう、という結論になります。

 

 

 人間の体内リズムは、先天的に決められているのではなく、各自の生活習慣に応じて、後天的に定まってくるものなのであります。