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橋本順一の哲学

芸術、科学、哲学、政治、経済、健康、恋愛、娯楽など、様々な分野において、思いついたことを綴る「ひらめきエッセイ」です。

和風都市

 いま私が滞在しているところは、山奥なんだけれど、文化的成熟度はけっこう高いです。


 和風の老舗旅館ふうの建物がたくさん密集し、和食の食べ物屋さんや飲み屋さん、茶店なども、道の両側にずらりと軒を連ねています。
 もちろん、近代的な高層ビルであるリゾートホテルっぽい建物も至るところで見られます。


 人出は、連日、多いです。
 不況などどこ吹く風という感じで、カップルや家族連れなどの、大勢の人たちで賑わっています。

 なんか、歌舞伎町でいうところの、旧コマ劇場広場みたいなスペースもあって、そこでライブ的なイベントが開催されてもいます。


 
 活気があるんですよ。



 ただ、散歩すると、アップ・ダウンが激しいです。まあ、そこが面白いですけれどね。

 それで、昼間は、それはそれで情緒があるんですけれど、夜になると、また特別な趣に溢れている感じがして、凄いな、と思います。

 たぶん、灯りの影響でありましょう。


 なぜかは判らないのだけれど、「アルカイック」な雰囲気を感じるのです。



 和風と夜と灯りの組み合わせで、「アルカイック」。


 不思議と、私はそういうイメージを感じるのですね。たぶん、幼い子供の頃から。


 時々、想像してみたりしていました。鎌倉幕府ってどんな街並みだったのだろう、とか、平安京はどんな感じの喧騒だったのだろう、とか、奈良の都はどれくらい華やかだったのだろう、といった感じで、映像を思い浮かべてみるわけです。

 ヒントが少ないため、空想するのも大変なんだけれど、一つ確実なポイントがあるとすれば、それは間違いなく、高層建築が無いことです。


 緑豊かな平原がどこまでも広がっていて、和風建築オンリーで、巨大建造物らしいものといったら、京都なら白河(左京区のあたり)にあった法勝寺の九重塔、或るいは、奈良なら東大寺大仏殿くらいのものでしょうから、その場に立てば、絶対に、何かを感じる筈なんですよね。


 それで、当たり前だけれど、人々は全員、和服を着ているわけです。

 移動手段は、徒歩もしくは乗馬。


 「アルカイック」な雰囲気は満点でしょう。


 あまり近代文明の混入していない和風って、カッコいいと思います。


 それを今回、小説の中に(一部)反映させることができたなら、私のここでの試みは、成功ということになるでしょう。

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