橋本順一の哲学

芸術、科学、哲学、政治、経済、健康、恋愛、娯楽など、様々な分野において、思いついたことを綴る「ひらめきエッセイ」です。

秘密の花園

 鎮守の森や公園の植え込みなどの自然の木々を見たり、そばへ来たりすると、私はなぜかウキウキし、そわそわしてきます。或るいは、懐かしいような、安心感に包まれるような、そんな嬉しい気分になることもあります。


 それは一体、どうしてなのでしょうか?
 
 ひとつには、進化論的なアプローチから答えがみえてくると思います。
 
 私たちの祖先は、猿から人間へと進化する過程で、木の上の生活から陸上生活へとシフトし、4本足歩行から2本足歩行へと歩行スタイルを大転換しました。

 それに伴い、両腕がフリーになって複雑且つきめ細やかな作業を常態的に行えるようになり、その結果として大脳が刺激されて発達し、ひいては高度な文明・文化が創出されることを可能ならしめました。

 ただし、DNAのどこかで、人間はまだ樹上生活者だった頃の記憶を覚えていて、だからこそ、私たちはいまでも広大な緑を見ると心が癒やされるのではないか、それは遠い昔のノスタルジックな暮らしを思い起こしてのことなのではないか、とまあ、このように結論づけることも一方でできるでしょう。


 でも、さらに突っ込んで考えてみるなら、こういう可能性もあります。

 もしかしたら、我らが御先祖様は、爽やかな緑の中、或るいは秘密の花園的な繁みの中で、誰かと一緒に楽しいことをしたのではないか、と。

 その時の記憶が、DNAを通じて連綿と受け継がれていて、緑豊かな景色に触れることで、まるで水中に沈めてある錨に直結するトリガーが役割を果たすかのように、それが呼び醒まされるんじゃないでしょうか。


 そうじゃなければ、この出自不明のハッピー感はなかなか説明できません(笑)。


 

 私がやったわけじゃないですよ(笑)。






 御先祖様がおやりになられたのでございます(笑)。
 

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