橋本順一の哲学

芸術、科学、哲学、政治、経済、健康、恋愛、娯楽など、様々な分野において、思いついたことを綴る「ひらめきエッセイ」です。

小説家か、コピーライターか

 小説家とコピーライターとでは、求められる能力が異なるように思われます。

 前者については、豊富な具体例や比喩、そして判りやすいロジックやレトリックなどを用いて、じっくりと、長文でメッセージを伝えることを得意とする人が、適しているでしょう。
 一方、後者については、本質だけを簡潔に抽出し、まとめ上げたメッセージを伝えることに長けた人が、向いていると考えられます。


 こういうエピソードがあります。
 作家の林真理子さんは、デビュー前、コピーライターの糸井重里さんの事務所で働いていたことがあるのだそうです。
 
 そこで一通り業務を経験して、そのあとで、糸井さんから、「きみは本質を一言でえぐり出して表現することよりも、伝えたいことを長文で丁寧に表現する仕事のほうが向いている。」というような趣旨のことを提言されたらしいです。

 これは、同じ文章を扱う仕事であっても、コピーライティングと物語の創作とでは、求められる才能が全然違うことを示す、良い事例でありましょう。


 このように、扱う文章の質によって、それを伝える場(フォーマット)の選定も変わってくるということが、よく判るでありましょう。


 さて、そうであるならね。個人の、インターネット上での表現活動についても、同じ理屈が当て該まるように思われます。
 すなわち、「ブログか、ツイッターか」みたいな、大まかな選別も、個人のネット上でのパフォーマンスを考えるうえで、けっこう役に立つといえるのではないでしょうか。


 ブログにも、ツイッターにも、どちらにも一長一短があります。どちらが良くてどちらが悪いとは、一概には決められません。各人の利用目的に応じて、使いやすいものを選ぶか、或いはその両方の良い所取りをするかを、判断するのがのぞましいでしょう。


 因みに、私は、数日前、Twitterのアカウントを取得してみました。
 以前から、「記念すべき第1回目のツイートは英文で」と、決めていました。
 その目的は、自分の発表した科学論文を、英語圏の人々(さらには世界じゅうの人)に紹介する、という点にありました。Twitterの拡散力を利用してね。

 ところが、実際にツイートしてみると、想像していた以上に、何も書けませんでした。あまりの字数制限のためね。

 スペースや改行も字数としてカウントされてしまうので、英単語をいくつか連ねただけで、かなり文字数を割いてしまうことになるのです。
 
 その結果、英文でのツイートは、2行が限界でした(リンク先のURLを含めれば3行)。

 残念ながら、これでは、メッセージらしいメッセージを発信できないといわざるをえません。

 よく、英米圏ではTwitterは廃れてしまっていて、現在あちらではFacebookInstagramSNSの主流となりつつある、みたいな話を聞くのだけれど、実際に自分でやってみて、なんとなくその意味が判った気がします。

 もちろん、日本では日本語(漢字や仮名文字)でつぶやけるので、短文での発信活動にはTwitterはとても適しているでしょう。漢字一文字だけで、だいぶ多くの情報量(言葉の意味)を賄えますからね。普通にユーザー間でメッセージのやり取りをするぶんには十分、間に合うと思います。


 でも、私の場合は、「誰かと繋がる」ことよりもむしろ(もちろん、それはとても魅力的なことではあるのだけれど)、自分の書き上げた論文の素晴らしさ(万物理論の重要性)を、全世界へ向けて、一人でも多くの方の眼に触れていただけるようにするために、SNSを一つの道具として考えたい、みたいなところがあるのです(ゆえに、Facebookページについては只今、利用するか否かを検討中です)。
 これは私利私欲で申しているのではありません。


 したがいましてね。とても寂しいことではあるのだけれど、開始早々、Twitterを卒業したいと思っています。

 ただ、モバイル端末からだと退会手続きができないらしいので、近々、またパソコン利用を復活させ、PCサイト版からアカウントを削除する運びとなるでしょう。

 また、フォローさせていただいた方々にはこの度不愉快な気持ちにさせてしまい大変申し訳ございませんが、手続き上、フォローを解除させていただきます。
 悪しからずご了承くださいますよう、お願い申し上げます。


 さて、ところでね。最近私は、ブログに関しては生産性が低下してきてしまっています。

 それは他の仕事が忙しいこともあるのだけれど、パソコンが使えなくなって、スマホからの作成・投稿を行わざるをえない状況下にある、ということも、ひとつの大きな要因となっている、と思われます。


 やはり、いまのホテル暮らし(?)から脱け出し、新しく自分の部屋を借りて、じっくりと腰を落ち着かせて執筆活動に取り組んでいく必要がどうしてもあるでしょう。


 近日中に、それを実現させるつもりです。


 絵画作品も量産してゆきます。



 そのときはまた、頑張りたいと思います。