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橋本順一の哲学

芸術、科学、哲学、政治、経済、健康、恋愛、娯楽など、様々な分野において、思いついたことを綴る「ひらめきエッセイ」です。

正攻法は成功法

 昨日、朝、私は地方から上京してきたわけなんですけれど、引っ越し業者さんのトラックに同乗させていただき、片道2時間半かけて東京までやってきたのでした。

 
 道中、ドライバーさんから、興味深い話を聞きました。

 彼から、どうしてうちのような東京の業者を選んだのか、と尋ねられたのを受け、私は厚かましくも、次のような趣旨のことを答えました。



 もともと東京に用事があって滞在していたので、そこから往復で便乗させていただければ(交通費が浮くので)ひじょうに都合が良いのです、と。


 すると、それはルールによって禁じられている、とのことで、片道のみの同行というかたちに落ち着いたのでした。

 なんでも、聞くところによると、昔、別の業者に対してやはり同じような請願をしたお客さんがいたらしいのだけれど、不幸なことに、交通事故を起こしてしまい、運搬業務外での人身事故についてまでも、そのドライバーさんが責めを負わされることになってしまったそうです。

 それはのちに、大問題に発展してしまったようでした。


 そんなことがあって以来、やがてルールが定められ、荷物を伴わない客の同行は(一律に)出来ない決まりになったのだそうです。



 また、一方でね。不動産屋さんでもね、ルールというものについて考えさせられるような話を聞いたのですよ。

 それは何かといいますとね。最近では、昔ながらの敷金・礼金の制度が少し変わりつつある、ということなんですね。

 すなわち、10年ほど前であれば、不動産の賃貸借契約のおおよその相場は、敷金の2ヶ月ぶんおよび礼金の2ヶ月ぶんというのが、だいたいの慣わしでした。

 ところが、礼金については、法的根拠の曖昧な、不透明な慣習だとの訴えがあり、時代の経過とともに、徐々に廃れていったのだそうです。

 したがって、現在では、礼金は求められないか、求められたとしてもせいぜい1ヶ月ぶんだけ、というケースが多いのだそうです(因みに、私の場合も同様でした)。



 このように、ルールというものは、時代の変遷や社会通念の変化に応じて、常に改訂されるようになっているのですね。


 けっこう、バランスが考慮されているんですよ。



 あんまり、ぶっ飛んだルールってのは、成り立ちにくいものなのであって、成り立っちゃっていたとしても、そういうのは少しずつ是正されていくもんなのです。まるでバブルが弾けるかのようにね。



 だから、要するに、ちょっとルールから外れがちの、アクロバティックなトライアルって、一見許されるようにも思われるのだけれど、長い目で見ると、不思議なんだけれど、トラブルや不都合が生じたりして、うまくいかなくなってしまうことも多々あるのですね。







 結局、「正攻法(正面突破)」こそが、一番の「成功法」なのではないでしょうか。



 そんな気がします。

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