橋本順一の哲学

芸術、科学、哲学、政治、経済、健康、恋愛、娯楽など、様々な分野において、思いついたことを綴る「ひらめきエッセイ」です。

心身一元論

 心と身体は一体のものであり、切り離して捉えることはできません。そうした考え方のことを、「心身一元論」という・・・かどうかは判りませんけれど、とにかく一元論ではあります。


 両者を結びつける概念が、まさにトラック・ダウンです。


 トラック・ダウン理論は、脳細胞と体細胞の連動の仕組みを説く理論です。脳の激しい興奮を引き金として、脳内情報が一挙に全身の細胞のDNAに書き込まれる、とするのが、この仮説の論旨なのだけれど、そうした仕組みがあるからこそ、心と身体(魂と肉体)は切り離せないものであると見做されるのです。


 脳細胞が体細胞にトラック・ダウンされるイメージ。


 心が身体にトラック・ダウンされるイメージ。



 好むと好まざるとに関わらず、心が勝手に身体へとトラック・ダウンされていく。


 そうであるなら、「男の顔は履歴書である」との格言にも、それは見事に整合することになります。

 この格言の意味するところは、男の生き様や考え方といったものは、長い年月を経るうちに徐々に顔に表われ出るのであって、ごまかそうと思ってもごまかせない、というものであります。

 たとえば、心の温かい人は心の温かそうな顔をしていることが多いし、心の冷たい人は心の冷たそうな顔をしていることが多いものなのです。


 なぜ、そのように顔に出るかっていうと、まさに心が顔にトラック・ダウンされるからなのですね。


 トラック・ダウンという仕組みがある限り、それは避けられないことなのです。


 でも、逆にいえば、常に心を磨き続けることで、人は爽やかさや感じの良さを長年に亘り保つことができるのだと、いえるでありましょう。

広告を非表示にする