橋本順一の哲学

芸術、科学、哲学、政治、経済、健康、恋愛、娯楽など、様々な分野において、思いついたことを綴る「ひらめきエッセイ」です。

俺の名前は印籠あり、だ。

 子供の頃(小学校時代)、よく、TV番組の主題歌や台詞とかを、ラジカセの内蔵マイクでアナログ録音することがありました。 

 すなわち、番組がリアルタイムで放送されるときに、直接、ラジカセをTVのスピーカーの前まで持っていって、録音ボタンを、ガチャッ、ってやるわけですね。カセットテープをセットしてね。

 そうやって録音したものを、翌日、学校に持っていって、クラスメイトたちに聴かせるのが、妙に楽しいんですよね~。

 だから、よく夢中になって録っていました。

 

 それで、きれいに録音できるなら万事OKなんですけれど、けっこう、家族が邪魔してくるんですよ。

 あと、たまに、猫が鳴いたりして、その声が入っちゃったりもしました。

 

 たとえば、里見浩太朗さん主演の時代劇・『長七郎江戸日記』を録ったことがあったんですけれど、主人公の長七郎というのは、世にはびこる悪者たちを華麗な剣さばきで退治する正義のヒーローであり(二刀流の使い手です)、徳川家光江戸幕府3代将軍の座を巡って争い非業の死を遂げた、駿河大納言・松平忠長の遺児でもあるので、必ず、敵をやっつける前に自分の身分を明かさなきゃならないわけですよ。

 そのときの決め台詞があって、毎回それを言ってから敵を倒す、という流れになっているのですね。TV的にはね。

 

 

 「俺の名前は印籠あり、だ。迷わず地獄に墜ちるがよい。」

 

 

 そのタイミングで、うちの猫が可愛い声で鳴くんですよ。

 

 

 緊張感が無いったらありゃしない(笑)。

 

 

 でも、クラスの女子たちにウケたりしたので、それはそれでよかったんですけど(笑)。

 

 

 

 いま思えば、何かを編集したり、異なるイメージのもの同士を組み合わせたりして、新たな、意外性のあるものを生み出す面白さに、この頃からすでにハマっていたような気がします。

 

 

 お蔭で、安定というものには無縁の人生になってしまった部分もありますけれどね(笑)。