橋本順一の哲学

芸術、科学、哲学、政治、経済、健康、恋愛、娯楽など、様々な分野において、思いついたことを綴る「ひらめきエッセイ」です。

はじめに、光ありき

 人はなぜ、生きるのか? 

 

 この問いに答えるのは、とても難しいことでしょうし、人によって意見が分かれるところでもありましょう。

 

 ゆえに、ここでは、また例によって、科学的なアプローチから、答えを探ってみたいと思います。

 

 

 ビッグ・バン理論によると、我々のこの宇宙は、138億年前の大爆発によって誕生した、とされています。

 

 当時、この宇宙は、針の穴ほどの微小な素粒子の塊だったのであり、超高温高圧状態の、いわば火の玉のようなものだったと考えられています。

 

 

 それが創成期の宇宙なのであって、そこには溢れんばかりのが満ちていたということになります。

 

 

 つまり、始まりは、だったわけです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 すべては、から始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それこそが、私たちがまず最初に押さえておかなければならない、この世の大前提でありましょう。

 我々の宇宙は、(それ以前の起源については不明だけれど)光の玉からスタートし、超高温高圧状態のひしめき合いに耐えきれなくなって、一気に弾け飛び、以来、その勢いに乗って、現在に至るまで、ずっと膨張し続けています。

 そのことは、観測データからも明らかです(ハワイにあるハッブル宇宙天文台に備え付けられた巨大望遠鏡で観測されています)。

 

 その点を踏まえたうえで、宇宙における歴史の流れを考えてみますとね。

 宇宙は、いままでずっと膨張し続けてきて、今後も、それを続けていくことが予想されるわけですけれどね。

 ということはどういうことかっていいますとね、この宇宙は中心点から端のほうへ向かって、どんどん間延びしている、ということになるのです。

 

 

 薄っぺらになっていく、ということです。

 

 

 どんどん、どんどん、ペラペラになってゆく。

 

 

 

 

 

 

 

 そうした状況を考え合わせると、宇宙はどんどん駄目になっていっている、ということになるのですよ。

 

 

 

 

 

 

 もし、このまま膨張が止まらずに、限界まで宇宙が引き伸ばされていき、究極のペラペラ状態に至ったなら、それは絶対零度(ー273℃)の世界になり、あらゆる物質の運動が停止します。

 つまり、そうなれば、この世が消滅するということになります。

 したがって、もゼロになる、ということになるのですね。

 

 究極のになってしまうのですよ。

 

 がゼロになるってことは、エネルギーがゼロになるということ。

 

 これは、私の万物理論(関係性理論)で考えると、より判りやすいと思います(詳しくは、過去記事『あらゆる力の統一的記述』をご参照ください)。

 この説では、エネルギーの正体を「物体と物体との間の関係性」であるとしています。

 それゆえ、宇宙が膨張によって間延びし、それを構成する各要素が互いに離れ離れになっていくということは、この世の構成メンバー相互の関係性が弱まっていくということを意味するのです。

 だから、エネルギーが小さくなる、というわけなのですね。

 

 宇宙の活力がどんどん無くなっていくのです。

 

 

 

 要するに、宇宙が駄目になっていく、ってことですよ。

 

 

 

 

 ただのですからね。

 

 

 

 

 なんの希望も、幸せも、無い。

 

 

 

 

  ビッグ・バンという大爆発は、への始まりなのです。

 

 

 

 

 

 宇宙が間延びするってことは、そうなってしまうということです。

 

 そして、そのリスクは、いま私たちがこうしている間も、どんどん高まり続けていっているのですよ。光の速さの90%くらいの、凄まじいスピードでね。

 

 

 

 じゃあ、果たして、我々は、為す術も無いまま、に飲まれていってしまうことになるのでしょうか?

 時間が経つに連れ、人生が、どんどん不幸になっていってしまうのでしょうか?

 闇に拮抗する力は、この世において見つけることができないのでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 できると思います。理論上。

 

 

 

 

 

 

 

 努力することによって。

 

 

 

 

 

 

 

 

 に拮抗するための努力を。

 

 

 

 

 

 

 

 

 さっきも述べたように、膨張作用というのは、宇宙の構成メンバー相互間の距離を広げる働きであるから、その逆の力を作用させるならば、理論的には、を消し去り、を生じさせることが可能であるといえます。

 すなわち、構成員相互間の距離を縮めるための努力をすればよい、ということになるのですね。

 

 

 

 

  そして、そういう存在がこの宇宙の至る所にいて、それらがそういうことをすればいい、ってことです。

 

 

 

 

 

 まあ、早い話、構築するってことですね。何かをね。

 

 

 何かと何かを、くっつけるんですよ。

 

 くっつけて、にする。関係性を作る。

 

 

 

 

 

  現に、太陽がそうしていますよね。

 恒星ってのは、水素原子で出来ていて、それらを互いにくっつけて、ヘリウム原子に生まれ変わらせ、その際、眩しいを放出しています。

 

 

 

 

 

 そうすれば、に対抗できるのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ところが、これがもし、さらにを拡張するようなことをしてしまうなら、私たちの世界は、より不幸で、絶望的なものになってしまう、ということになります。

 

 

 先ほど、ビッグ・バンという爆発はへの始まりだ、と述べましたけれど、そうであるなら、核兵器って、まさに爆発させるための道具じゃないですか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 私たちは、爆発では幸せになれないんですよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 爆発は、にしかなりません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 従いましてね、わが日本が核武装したり、憲法改正して武力行使できるようにしたりすることは、我々の幸せや繁栄をビッグ・バン理論に照らし合わせて考えるなら、妥当ではない、という結論になります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 というのは、私たちが何の努力をせずとも、勝手にどんどん増えていきます。なぜなら、それがビッグ・バンの作用だからです。

 

 になぞらえ、になぞらえるなら、はもう既に飽和状態にあるのであり、これ以上追加してもしょうがないんですよ。

 

 

 

 こそ、追加すべきなのですよ!

 

 

 

 我々の世界において、はもう、存在意義を失っています。

 

 それはもう、要らない。

 

 要らないどころか、モタモタしているうちに、ビッグ・バンの拡張作用によって、どんどん増えていってしまっているわけだから、むしろ積極的に、光(善)を生み出す努力をする必要があると思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 私たちは、そのために、この世に生まれてきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 「善人」として、を生み出すために、私たちが今ここにいるのです。

 

 

 

 

 

 

 

 なぜなら、は何もしない限り減っていく一方なのであって、それを積極的に生み出す働き手がいてくれないと困るからです、宇宙にとってね。

 

 

 

 だから、私たちが今、ここにいるのです。

 

 

 

 

 それが、我々の存在意義だと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 人間は、そのために生きているのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

  要は、バランスを取るためなんですよね。

 

 

 

 

 

 

 はもう飽和状態にある。それどころか、増えていっている。ゆえに、それに拮抗するを生み出すための働き手が、この世に存在している必要がある。

 そこで、そうした使命を課されて、我々人間がこの世界に生み出されてきたのです。

 

 

 

 

 

 

 そこにこそ、努力の意義があるのだと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 とまあ、そんなようなことを、新年早々、考えてみたわけであります、ハイ。